令和でも「宴会コンパニオン」として生きる29歳の告白 “AV出演を強要された”と言うものの…

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行き当たりばったりの生き方だが…

 技術職の父と専業主婦の間の一人っ子として生まれた萌絵は、高校卒業後に大手携帯電話会社に就職したが、月給15万円という給料の低さに嫌気がさし、半年もしないうちに辞職。美容関係の専門学校に行く事にしたが、卒業後も資格などは取らずに、宴会コンパニオンを続けながら実家暮らしをしてきた。ただそれも辛くなり、「地元で貯めた貯金200万を持って上京しました」という。

 不安定な、行き当たりばったりの人生を歩んできた萌絵。まともに男性と付き合った経験はなく、現在も彼氏はいないという。婚活などしないのか聞くと、

「結婚願望は全くないし興味ない。だって、結婚しても相手の親の介護させられるだけじゃないですか」

 ただしこの四月から、通信制の大学に通い始めたという。

「うまくいけば6年で卒業できるかと。やっぱり学歴が必要かな、って」

 大学の費用は、コンパニオンの仕事などでなんとか捻出するそうだ。萌絵の不安定な暮らしは続くが、上京時の貯金200万円はまだ手を付けずに残っている。

酒井あゆみ(さかい・あゆみ)
福島県生まれ。上京後、18歳で夜の世界に入り、様々な業種を経験。23歳で引退し、作家に。近著に『東京女子サバイバル・ライフ 大不況を生き延びる女たち』ほか、主な著作に『売る男、買う女』『東電OL禁断の25時』など。Twitter: @muchiuna

デイリー新潮編集部

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