秋篠宮さまが前代未聞の書『秋篠宮』で国民に伝えたかったこととは?

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身体検査についての後悔

「秋篠宮さまが、国民の目線や考えをかなり深刻に受け止めていらっしゃったことがよくわかりました。会見でもそのような主旨の発言を繰り返されてきたわけですが、本書には圭さんとも複数回、直接会って国民への説明を切に求めたとの記述があり、それがままならないことに苛立ちを募らせていたのではないかと拝察いたします」(先の記者)

 同書にはこんなやりとりがある。

「殿下が結婚する時は、皇室会議の関係もあり紀子妃殿下の身元調査をされたと聞いております。今回は相手の男性の家庭状況など事前に調べたりされましたか?」と江森氏が尋ねた際に、秋篠宮さまは「うーん」「個人情報がいろいろとうるさい時代なので、家庭状況などを調査すること自体に問題があります」と語ったという。

「『事前に、宮内庁には調査を依頼しなかった。宮内庁と関係がある人間には相談していた。週刊誌報道で伝えられているような内容はやはり把握できなかったという』との記述もありますね。いわゆる身体検査のようなものが行われなかったことは一部で知られていましたが、それが事実だとわかったのは大きい。と同時に、秋篠宮さまがそうしなかったのを悔いているように見受けられました」(同)

皇室の品位に

 同書には、『金銭トラブルは全て、小室家の話だ。秋篠宮家は、まったく関係ない』と秋篠宮さまが語ったとされる文言がある。

「結果的にプライバシーの問題が立ちはだかって調査が徹底できなかったとしても、もう少しやりようがあったのではないかと秋篠宮さまは考えているようですね。小室家に振り回され、皇室の品位に少なからず影響があったとの思いがあるのではないかと感じました」(同)

 同書にはこの他、秋篠宮さまの装いや宮邸の様子、取材時の飲み物などが詳しく記されている。皇位継承順位第1位の皇嗣とはいえ、生身の人間であり父親であり夫である点を秋篠宮さま自身が伝えたかったのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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