JBC裁判で勝訴の「亀田興毅」が怒りの激白 「親父のライセンス復活とバーターに賠償金の減額を求められた」

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「選手ファースト」に逆行

 さらに、興毅氏はこんな懸念も口にする。

「JBCが経済的に行き詰っているのは間違いありません。本来であれば東京ドームを頼るところでしょうが、JBCは裁判で“違法行為”を認定されているので、新たに資金援助を求めるのは簡単ではない。JBC側は東京ドームに再建プランを示す必要があり、そのひとつとして取り沙汰されているのが、選手やトレーナーに課されるライセンス料の値上げなんです。たしかに、ライセンス料はJBCの収益でも大きな部分を占めています。とはいえ、組織の問題で抱えた負債を解消するため、ボクサー個人に負担を押しつけるようなやり方はどう考えても納得できません。いま、あらゆるスポーツ業界で推し進められている“選手ファースト”の考え方にも逆行していると感じます」

 興毅氏の言葉からは、資金繰りに窮したJBCのなりふり構わない姿勢が浮き彫りとなっている。その一方で、興毅氏は、知人から「JBC改革に対して強い意欲を持つ投資家」を紹介されたという。

「紹介された投資家の方はボクシング愛に溢れ、彼が考えるJBCの改革案は選手ファーストに基づくもので、JBCの抱える負債を肩代わりしても構わないと話しています。この方ならボクシング界を良い方向に改革してくれると思ったので、僕の弁護士にも紹介しました。その後、この方の件は三井不動産側にもお伝えしたと弁護士から聞いています」

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