「金田一少年の事件簿」初回視聴率に日テレが困惑のウラ事情

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若年層に刺さらない

「当時の監督は堤幸彦、脚本は深沢正樹という優秀なスタッフが顔を揃え、視聴率は16・7%でした。今回は若手スタッフが制作しました。脚本も新しくしていますが、その辺りが原因ではないかという声も上がりました。実際、新シリーズ前にPRとして、堂本主演の『金田一少年』シリーズの一挙配信をした結果、過去作品のほうが面白かったという感想も少なくなかったのです」

 評判の良かったオリジナルを、リメイク版が超えることは滅多にない。確かに、こまっしゃくれた感のあった堂本金田一に比べると、道枝金田一は好青年で線が細く見えるところもあったけれど、決して悪くなかったし、ドラマも楽しめた。

「そこで別の原因として、『金田一少年の事件簿』という作品が若年層に刺さらない企画になったのではないかという声も出てきました。そもそも原作の同名マンガを読んでいたファンは、現在は40代、50代が中心ですからね」

 さらに追い打ちもあった。

「5月1日には、第2話“聖恋島殺人事件”を放送する予定でしたが、北海道・知床で起きた遊覧船沈没事故の影響で、急遽放送が延期されることになりました。ドラマの内容が水難事故を連想させるのではないかという理由です」

PR放送が裏目に

 代わりに放送されたのが、堂本版の第2シリーズ初回「悪魔組曲殺人事件」(96年7月13日放送)の再編集版だった。

「96年に放送された時の視聴率は20・5%でしたが、今回は世帯5・0%でした」

 むしろ視聴率は道枝版より下がっている。堂本版のほうが人気があるのではなかったのか。

「実は、オリジナル版は3月28日に地上波(関東ローカル)で放送したばかりでした。PRのための放送でしたが、それが裏目に出たのかもしれません」

デイリー新潮編集部

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