三谷幸喜「Nキャス」MCの1か月通信簿 意外に喋らない理由をテレビ局スタッフが分析

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意見を述べない三谷氏

 三谷氏も才能あふれる脚本家、文筆家であるのは言うまでもない。視聴者を感心させるコメントなど朝飯前のように思えてしまうが、実際はそうではない──ようなのだ。

「4月30日の放送では、他にも視聴者の関心が高いニュースが目白押しでした。山梨の女児行方不明事件に関連して、頭骨の一部が発見されました。アメリカの閣僚2人がウクライナを訪問しました。ロッテの佐々木朗希投手(20)に球審が詰め寄るというアクシデントもありました。ところが、同じように三谷さんは何も意見を述べないのです」(同・スタッフ氏)

 番組は安住紳一郎アナ(48)が淀みなく進行していく。安定感は極めて高いため、番組としては充分に成立したという。

「ただ、物足りなさが残るのは事実ですし、そう思った視聴者の方々も多かったのではないでしょうか。最後に人気コミック『ゴールデンカムイ』の実写映画化のニュースで、少しだけ盛り上がりましたが、時すでに遅しでした」(同・スタッフ)

TBSの“責任”

 スタッフ氏は、三谷氏の出演した番組に関わったことがあるという。その時のことを思い出すと、「さもありなん」という感想が浮かぶそうだ。

「つくづく思ったのは、三谷さんという方は『自分の興味があること以外は、全く興味がない人』であり、『空気を全く読まない人』だということです。私が関わった番組でも、三谷さんの趣味に走ったトークは脱線を重ねて収拾が付かなくなりました。一方のたけしさんが、ニュース全般に強い興味と知識を持っているのとは対照的です。三谷さんは脚本家としては天才でも、やはり報道・情報番組のMCやコメンテーターには向かないということかもしれません。TBSとしても、しばらくは厳しい状態が続くと思います」

註:ビデオリサーチ調べ、関東地区、リアルタイム

デイリー新潮編集部

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