サイボーグから伝説へ…おかえりあやや! 9年ぶりのカムバックで見せつけた「平成最後のソロアイドル」の貫禄

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「理想のアイドル」像と百恵さん的な引退 名だたるアーティストも絶賛する「歌手」としてのパワー

 人気絶頂時のインタビューで、寿引退を予言していたあやや。結婚してもアイドル活動を続ける松田聖子さんタイプか、すっぱり家庭に入る山口百恵さんタイプかと問われた時、即座に百恵さんと答えている。子どもが帰ってきた時、「おかえり」と迎えたいと。宣言通りにあややは芸能界から離れ、その潔さもまた彼女を伝説級のアイドルにした。だからこそ、今回のCM出演を驚きと喜びをもって受け止めた人は多いことだろう。

 業界内からも信頼は厚く、ボーカリストとしての評価が非常に高いのは有名だ。稲垣潤一さんは自ら彼女にオファーしてデュエットカバー曲を制作したほどだし、他にも椎名林檎さんや山下達郎さん・竹内まりやさん夫妻もあややの歌唱力を絶賛していた。椎名さんのヒット曲「女の子は誰でも」は、あややをイメージして作ったという話を聞いたことがある。ピッタリだなと思ったし、あややバージョンを聞いてみたいと心底思った。

「わたしがオバさんになっても」と歌った森高さんがいつになってもオバさんになる気配がないように、あやや自身も彼女の歌声もきらめきを失わない。CMで歌う彼女を見て、なんだか安心してしまった。サイボーグでもいい、年を偽っていたとしてもいい。セクシーなあややもキュートなあややもどっちも好きだし、ママになったあややもやっぱり好き。胸を張ってそう言える。そして私のような人が、何万人といるだろうことも信じている。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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