フードアナリストが語る「私が絶対摂らない食品添加物」 9種類の実名は?

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 スーパーなどの棚に並ぶ、多種多様な加工食品。それらの多くに「食品添加物」が含まれていることは知っていても、避け方まで把握している人は少ないだろう。一体、「専門家」は何を避けているのか。予防医学指導士でフードアナリストの若尾洋祐氏による解説。

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 生まれた時から、スマホなどインターネット環境があった人たちのことを「デジタルネイティブ」と呼びますよね? 僕は、生まれた時からコンビニが身近にあった人たちのことを「コンビニネイティブ」と呼んでいます。コンビニが24時間営業を始めたのは1970年代半ばなので、それ以降に生まれた人、特に40代以下の人が「コンビニネイティブ」だといえるかもしれません。コンビニの存在と便利さを「当たり前」のものと考えている世代です。

 コンビニに行けば、見栄えが良くて保存が利き、安価な食料品がたくさん並んでいます。それを可能にしているのが、食品添加物です。その意味で、コンビニには買っても大丈夫なものはほとんどない、と僕は考えています。コンビニで買ってもいいのは水とビールくらいでしょうか。発泡酒や缶チューハイは食品添加物まみれですからね。ただし、コンビニネイティブの人に「コンビニで物を買うな」と言ったら、え?となるでしょう。僕としても「食べるな買うな」と言うつもりは全くありません。大切なのは、自分が食べているのがどういうものなのかを「知る」ということなのではないでしょうか。

〈そう語るのは、予防医学指導士で1級フードアナリストの若尾洋祐氏。元々は繊維業界で生地のデザインなどをしていたが、その後、「食の世界」に飛び込んだという異色の経歴の持ち主である。現在は「Zoom」なども用いて食と健康に関するセミナーを定期的に催している。〉

食品添加物はメーカーの都合

 あなたはスーパーで買い物をする時に何を気にしていますか? 価格や量や新鮮さ、といったところでしょうか。多くのスーパーでは、野菜や肉などの生鮮食品は店の壁側に配置されています。僕がスーパーで気にしてほしいと思っているのは、主に店の中心側の棚に並んでいる加工食品です。その代表格であるインスタント食品には間違いなく食品添加物がたっぷり入っています。

 では、そうした加工食品にはなぜ食品添加物が使われているのか。理由はいくつも考えられますが、食品添加物を入れることで「低コスト・大量生産」が可能になり、日持ちするので長く販売できる。いずれも食品メーカーの都合であり、それを食べる私たちのためではない、ということは知っておいても損はないでしょう。だからといって食品添加物のことを全て知ろう、といった欲張った考えは持たない方がいいと思います。何がどう問題なのか、ということだけを知り、「知っておいた方がお得」という感覚を持つのが大事だと思います。

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