白井球審よりひどい…「私に逆らうからストライクもボールになるんだ」と言い放った高校野球の審判

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両チーム合わせて41四死球の大乱戦

 佐々木朗希(ロッテ)の判定への不服な態度に対して白井一行球審が詰め寄った問題は数多くの球界OB、現役選手があらゆるメディアで言及し、選手会がNPBへ質問状を提出するなど、いまだに収まる様子のない大問題に発展した。しかし、審判を巡る問題は、プロ野球だけではなく、高校野球でも数多く発生している。【西尾典文/野球ライター】

 特に、選手に対して必要以上に審判が“権威”を示そうとする判定や言動が目立つ。例えば、2018年夏の西東京大会、5回戦。日大鶴ケ丘対明大中野八王子戦は、とんでもない“大乱戦”となった。

 結果から言えば、日大鶴ケ丘が19対15で明大中野八王子を破ったのだが、両チームの投手が与えた四死球は、9回でなんと41にものぼった。これは、1イニングで換算すると、両チームが毎回2個以上も四死球を与えている計算になる。その原因は審判にあった。審判が反映するストライクゾーンがあからさまに狭く、ボール球が異常に多かったのだ。

「あんな狭いストライクゾーンでは試合にならない……」

 この試合を視察に訪れていたNPB球団のベテランスカウトは、後日、筆者に呆れた様子で、試合の感想を口にしていた。両チームは東京都内でたびたび上位に進出する実力校であることを考えても、この試合におけるストライクゾーンの判断が“正常”でなかったことは明らかだろう。

審判からの嫌がらせ

 また、審判によって恣意的に判定をコントロールしている例もあるという。匿名を条件に取材に応じた強豪校の監督は、審判から“嫌がらせ”を受けた経験を話してくれた。

「県外の高校に練習試合に行った時のことでした。うちのキャッチャーがストライク、ボールの判定について、高さなのかコースなのかを質問したんですね。決して判定に対しての抗議ではなく、確認のための質問で、不満そうな態度を示したわけではありません。ただ、球審はその質問が気に入らなかったようで、うちのキャッチャーに対して、たびたび注意するようになり、外角のボールは全くストライクをとらなくなったんです。逆に、相手校の守備の時には、普通にストライクをとっていました」

 さらに、前出の監督は、審判から信じられない“暴言”を浴びせられたという。

「試合後、その球審は『私に逆らうからこうなるんだよ。逆らうからストライクもボールになるんだ』とハッキリと私に言いました。数年前の出来事ですが、あまりに衝撃的だったので、今でもはっきりと覚えています。何度も言いますが、うちのキャッチャーは抗議をしたわけではありません。ただ、確認のための質問をしただけです。それでこんな対応をされていたのでは、コミュニケーションがとれませんよね」

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