NHK、実働4時間のスタッフに月100万円の報酬… 元記者が証言する“高給のカラクリ”

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スタッフにも月額約100万円の報酬

 さらに言えばNHKでは、スタッフに理解しづらい高額報酬を支払っているケースもあった。東京のデジタル関連の部署に所属していたときのことだ。この職場ではデジタルに詳しいアドバイザー的な方がいて、気象情報コンテンツの改修などを相談していたが、月額の報酬が約100万円と飛び抜けていた。スタッフとしては優秀で、的確なアドバイスに助けられたことも多かったが、この職場は報道局に比べるとさほど忙しくない部署で、スタッフは朝9時半すぎに出局して昼食をはさんで午後2時ごろには退勤する勤務パターンが多かったので、実働時間は平均4時間程度だったと思う。

 月額約100万円もの報酬は私が着任する前から続いていたので相応の事情があったのかもしれない。トラブル時などいざというときのアドバイスは確かに貴重だが、この高額報酬の根拠が私には理解できず、潤沢な受信料をバックに、気心の知れた幹部が丼勘定で決めたとしか思えなかった。

持ち家の職員にも毎月5万円の住宅補助

 少し話がそれたが、給料に限らずNHK職員へのサポートは手厚い。特に驚いたのは住宅補助だ。持ち家のある職員にも毎月5万円の住宅補助が支給される。つまりNHK職員はマイホームを購入しても、住宅ローンのうち5万円は会社に肩代わりしてもらっているといえる。白状するが、私も自宅の購入を迷った際、上司から「こんな制度はほかの会社にないぞ」と背中を押されたのが購入の決定打の1つになった。

 また、持ち家ではない賃貸への補助も手厚く、特に東京在勤者は有利だ。ある同僚は地方に自宅があり、逆単身赴任の形で都内での賃貸マンション暮らしを送っていたが、都内での住宅補助に単身赴任の加算分が加わることで、自己負担ゼロで過ごせると話していた。

 さらに福利厚生面も充実している。これは大企業なら珍しくないのだろうが、2つの大手スポーツクラブと提携し、通常なら月額1万円以上の会費がかかる施設を、1回500円で何度も利用できる。

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