角野卓造が「文学座」代表に就任 ハリセンボン・近藤春菜のネタも影響?

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「舞台に立たない俳優が…」と悩んだが

 そんな角野の代表就任は、去る3月の総会で正式に承認された。が、当の本人には最後まで就任へのためらいがあったという。

 劇団関係者が明かす。

「実は、角野は6年ほど前に一過性の虚血性脳貧血の発作に見舞われましてね。以来、“舞台の上で発作が起きたら観客や仲間に大きな迷惑をかけてしまう”として、舞台に立っていないんです。映画やドラマは撮り直しが利くのでいまも出演していますが、“舞台に立たない俳優が文学座のトップでいいのか”と、かなり悩んだようです」

 とはいえ、投票の結果を聞いて覚悟を決めた。

「角野は挨拶で“この劇団に育ててもらい、杉村先生をはじめ大勢の先輩のおかげで、たくさんの芝居ができました。本当にご恩があります。このご恩を次の世代、若い人に送っていきたいと思っております”と、笑顔で決意を述べていました」

 平成20年には、舞台芸術への貢献が認められて紫綬褒章を受章。町中華〈幸楽〉を繁盛店に育て上げた店主の“手腕”に、熱い期待が寄せられている――。

週刊新潮 2022年4月28日号掲載

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