スウェーデン「サーブ」とプーチンの意外な関係 どうすればロシア軍を撃退できるかという思想

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 サーブ・900というスウェーデン製の乗用車がある。今は製造されていないが名車と謳われ、ファンも多い。実はサーブという企業の本業は、軍用機など兵器の開発・製造。同社のミサイルはウクライナ侵攻でも、ロシア軍の撃退に力を発揮している。

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 人気の乗用車と軍需企業の意外な組み合わせは、カーマニアほど一種の盲点かもしれない。初めて知って驚いた方もいることだろう。

 日本に当てはめれば、三菱重工が乗用車を作っているような感じだろうか。担当記者が言う。

「最近、サーブ・900に脚光が浴びる出来事がありました。カンヌ映画祭やアカデミー賞などで数々の賞を獲得した映画『ドライブ・マイ・カー』[濱口竜介監督(43)・ビターズエンド]に登場したのです。赤色のコンバーチブルは作品の中で重要な役割を占め、観客に強い印象を残しました」

 サーブが開発した戦闘機が、日本の人気コミックに登場したこともある。軍事ジャーナリストが言う。

「こちらは『サーブ35 ドラケン』という戦闘機です。新谷かおるさん(70)の人気漫画『エリア88』(小学館)で、主人公の風間真が乗る機体として描かれました。80年代に小学生や中学生だった男性なら、鮮明な記憶をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか」

 スウェーデンと言えば、豊かな自然、福祉国家、充実したライフスタイル……といったイメージが浮かぶ。

 ノーベル賞からは平和を愛する国民性が感じられ、IKEAに代表されるようにデザインに優れた国という印象も強いだろう。

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