中日のエース候補 19歳「高橋宏斗」はなぜ急成長したのか
中日のエースナンバー「20」を背負えるか
高橋が今シーズン、マークしたストレートの最速は153キロだが、これは高校時代と同じ数字である。スピードガンの数字は変わらないのに、一軍の打者を相手にも抑えられるようになったというのは、やはりボールそのものだけではなくフォームの変化によるものが大きいのではないだろうか。
また、ここまで最も多く三振を奪っているスプリットも大きな武器となっている。前出のプロスカウトが指摘するように、もうひとつ決め球となる変化球があれば、より攻略が困難な投手になる可能性は高いだろう。
中日黄金時代のエースだった吉見一起から背番号19を受け継いでいることからもチームの高い期待が伺えるが、中日のエースといえば、やはり杉下茂、星野仙一、小松辰雄などが背負った「20」という印象が強い。その背番号20は18年以降空き番号になっており、高橋にその番号を背負ってほしいと願うファンも多いのではないか。投手王国の“真のエース”になることができるのか。今後のピッチングにぜひ注目してもらいたい。
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