“性加害”を告発された「ナイルレストラン」 被害女性も困惑「セブン-イレブン」コラボの顛末

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 芸能人や映画監督などの「性加害報道」が話題になる中、カレーの名店として名高い「ナイルレストラン」2代目オーナーG・Mナイル氏による「性加害」も思わぬところへ波紋を広げている。

※性的暴力に関する記述が含まれます。

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「ナイルレストラン」は東銀座の歌舞伎座に近く、歌舞伎役者御用達としても知られる。最近ではセブン-イレブンでコラボ商品が販売されるなど、東京を代表する人気インド料理店である。

 一報を報じたのは「週刊新潮4月21日号」。被害を告発したのは、幼い子どもを持つ40代女性・山田沙耶香さん(仮名)である。経緯を駆け足で説明すると、二人が出会ったのは12年ほど前、歌舞伎好きの山田さんがナイルレストランを訪れたことがきっかけだった。市川海老蔵襲名公演に出演するなど、歌舞伎に造詣が深いナイル氏から話しかけられ、情報交換をするようになったのだ。そして、山田さんが妊娠・出産を経た2020年10月、二人で食事をすることになり、自宅に誘われる。

 山田さんは「おじいちゃん孝行の思いで……」「久しぶりの友人との再会」のつもりだったが、こともあろうにナイル氏は自宅で豹変。山田さんの服と下着をめくりあげ、抵抗すると、電気を消し、無理やり胸をなめてきた。さらに、ズボンの上から股間まで触らされたのだ。さらに、

「昔は生娘と思っていたから、こんなことできなかったんだよ」

 などと放言。あまりの出来事に後日、所轄の警察署に被害届を提出。同じ年の12月に受理され、強制わいせつ容疑で捜査が行われた。ナイル氏は昨年7月に書類送検され、いまは検察で捜査が続いている。

 一連の経緯をナイル氏に訊くと、

「あれは事件でもなんでもないですよ。でっち上げ」
「ちょっとイチャイチャして、オトナの男女ならよくある話でしょ」
「彼女が金目当てなんじゃないかと思っているの」

 などと誠意の感じられない言葉を重ねるばかり。それらの事実が報じられると、三代目オーナーであるナイル善己氏が4月15日、謝罪文をツイッターで発表。

「G・Mナイルは弊社取締役に名前を連ねておりましたが、レストランにおける調理や経営には一切関わっておりません。(中略)お客様並びに関係者の皆様を動揺させる形となり大変申し訳ございませんでした」

 として、有限会社ナイルの取締役だったナイル氏を解任する騒動に発展した。これに対し山田さんは、

「本当に経営に関わっていなかったのか疑問です。被害届が受理され、向こうから示談の申し入れがあったのですが、その際、ナイルさんの弁護士はナイルさんが歌舞伎座の公演に出たりして、お店を宣伝することを“レストラン経営の根幹”と主張されていた。彼の宣伝があってこその経営だったのではないかと思いました」

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