NHK、番組改編で東京にやってきた期待の女子アナ2人 ベテランと若手の横顔を紹介

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度胸が光る吉岡アナ

 もう一人は新番組「サタデーウオッチ9」と「ニュースウオッチ9」で、ともにリポーターに起用された吉岡真央アナである。福井県福井市出身で慶應義塾大学法学部を卒業後、18年4月に入局。初任地の高知放送局で4年間を過ごし、この春の異動で東京にやって来た。生年月日が公表されていないが、今年で入局5年目だ。

 高知時代は夕方の情報番組「こうちいちばん」のリポーターを担当したほか、県内のニュースや中継、リポートを精力的にこなしている。身体を張ったリポートを厭わない度胸が印象的だったのは、1年目の7月と9月に、西日本豪雨特設ニュースと台風24号特設ニュースに登場した時のことだ。高知放送局から2度にわたって災害状況を全国放送で伝えたのである。さらに「あさイチ」にもリポーターとしてたびたび出演(清流四万十川をカヌーで満喫する中継中に川に飛び込んだりとやはり度胸がある)。昨年9月上旬には夏季休暇中の出演者の代わりに「ニュースウオッチ9」でリポーターも務めている。

 高知放送局赴任後には地元のよさこいチームに入会し、第66回よさこい祭りや原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこい2019に踊り子として参加。彼女の仕事ぶりはまず地域に馴染むことから始まり、そこから深く密着した丁寧な取材が目立つのだ。要は“現場主義”を貫いているということ。だからこそ東京では2つの報道番組を任されることになったのだろう(「サタデーウオッチ9」ではリポーターという肩書きだが、サブMCのような役回りである)。

 キュートで愛らしく爽やかなルックスが印象的で“芯の強さ”を感じさせる部分もあるのが吉岡アナの特徴ともいえる。幼少期から15年以上クラシックバレエに親しみ、大学時代はチアリーディング部に在籍していたという経験のたまものなのだろう。「四国あるある選手権」という動画では、彼女が岡本真夜のヒット曲「TOMORROW」の替え歌で“高知のあるある”を踊りながら紹介する企画があった。その姿はかなり弾けていて“民放のアイドルアナ”という感じなのだ。こういうお遊び企画にも順応し、真剣な状況でのリポートも的確にこなす。硬軟を自在に使いこなせる点も魅力なのである。NHKらしい安定感あるアナウンス力も見逃せないところ。“将来のエース候補”といえる存在になり得るのではないだろうか。

上杉純也

デイリー新潮編集部

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