人気上昇中のNHK「星麻琴アナ」 TBS関係者のぼやき「なぜうちが採用しなかったんだ」

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 元TBSアナウンサー・三雲孝江(本名・星孝江)さん(67)の一人娘でNHKの星麻琴アナ(31)の評価と人気が上昇の一途を辿っている。だが、星アナの評判が高まるほどTBS関係者は浮かぬ顔をする。入社試験で落としてしまったからだ。逸材をみすみす逃してしまった。なぜだ。

 星麻琴アナは3日からNHKの看板番組の1つ「日曜討論」(午前9時)に司会として登場。早くも堂に入った進行役ぶりを見せている。

 入局は8年前の2014年4月。同じ年のTBSの採用試験も受けていたが、不採用だった。だから星アナが活躍するほどTBS関係者は「なぜ落としてしまったのか」とボヤく。

 この年、TBSが採用したアナは女性のみ2人。「ひるおび」の木曜日などに出演中の皆川玲奈アナ(30)と、2019年に退社済みで現在はオスカープロモーションに所属するタレントの宇垣美里(30)だった。

 星アナのTBS受験を知った同局関係者たちは「合格間違いなし」と踏んでいた。

「中等部から大学まで慶應で学歴は申し分ない。大学時代にテレビ朝日系のアナウンススクールに通っていて、技術もしっかり身に付けていた。大学時代には芸能事務所のアミューズにスカウトされて、一時タレント活動もしていたくらいだから、ルックスも折り紙付き。その上、母親が三雲孝江さんだから。誰だって合格すると思いますよ」(TBSベテラン社員)

 局の大功労者である三雲さんの影響力が働くと考えていた訳ではない。

「三雲さんが育てた娘さんなら、しっかりしているのは間違いないと思いますから。TBSには三雲さんの悪口を言う人が誰一人いない。アナとして突出した技術と見識があるだけでなく、人柄がピカイチなのです。カメラの前と普段の言動が全く変わらないし、相手の肩書きで態度を変えることもない。役員と接する時もADと話す時も一緒です」(同・TBSベテラン社員)

不採用を招いた?TBS社内ルール

 三雲さんが1990年に子会社のTBSビジョン(旧TBS映画社、現TBSスパークル)のプロデューサーだった星勝幸さん(73)と結婚した時も「三雲さんらしい」とTBS関係者たちを感心させたという。

「今も昔も女性アナの結婚相手は社員か医者や実業家などのセレブが中心。子会社社員と結婚するケースは稀です。けれど三雲さんはワイドショーの仕事を通じて知り合った星さんとの純愛を貫いた」(同・TBSベテラン社員)

 結婚と同時に退社した三雲さんは今も「情報7days ニュースキャスター」など古巣の画面に登場しているが、これも社員にファンが多いことが理由の1つなのだという。

「普通、大先輩は煙たく扱いにくい。どの局もそう。でも三雲さんの場合は後輩たちが離さない」(同・TBSベテラン社員)

 同局社員たちの三雲さんへの親愛はよく分かった。だが、そのDNAを受け継ぐ星アナを不採用としてしまったのはなぜか。

「みんな驚き、いろいろと取りざたされましたよ。『試験官だった女性アナたちが三雲さんの人気に嫉妬して落としたんじゃないか』という邪推まであった。けれど実際には採用担当者も悩み抜き、泣く泣く不採用にしたそうです。なにしろ採用枠が2人しかなかったのですから」(同・TBSベテラン社員)

 元同局社員は「ウチのルールが影響した可能性がある」と分析する。

「ウチの会社は親子の入社を認めないんです。星アナの場合、母親の三雲さんはとっくに退社していたので、問題ないはずなのですが、合格者を絞らなくてはならなくなった段階で、2世を避けたのかも知れない」(元同局社員)

 晴れて採用となった皆川玲奈アナは「東大王」のナレーションなども担当している。宇垣は在職中、「あさチャン!」のコーナー司会や「スーパーサッカー」のサブキャスターを任された。

 宇垣は「スーパーサッカー」の収録現場で、メインキャスターだった加藤浩次(52)から「台本ばっかり見るな」と注意されるや、その台本をぶん投げたという武勇伝がある。本人も「本当です」「イラっとしたんで」と認めている(退社後の2019年7月放送のフジテレビ「ダウンタウンなう」)。

 一方、星アナについてTBS関係者たちは「必ず他局に受かる」と思っていた。その通りNHKに入局した。同期は「ニュース7」の平日キャスター・林田理沙アナ(32)、大阪放送局で「ニュース きん5時」のキャスターを務める石橋亜紗アナ(30)、Eテレ「ハートネットTV」司会などの中山果奈アナ(31)の3人。精鋭ぞろいだ。

 この年、NHKも含め、在京キー局が採用した女性アナは僅か10人で、いつもながらの狭き門だった。例年、複数の局から内定を得る学生もいる一方、のちに大物アナになる逸材を落としてしまう局もある。

 落としたアナが他局で大活躍すると、採用に関わった社員たちは後々まで「どこを見ていたんだ」と責められるという。だから採用する側は血眼で選考に当たる。

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