「ウクライナ軍も裁かれるべき」と言う鳩山由紀夫氏 いま振り返るロシアの「クリミア併合」を絶賛していた原罪

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立民への悪影響

《「そもそもクリミアはタタール人が住んでいたところをスターリンが追放してロシア人を入植させた歴史があるのです。鳩山氏はロシアによる“民主的編入”と評価していますが、住民投票だってロシア軍が現地を掌握した状態で行われている。そのことを分かって訪問したのでしょうか。少なくともウクライナをはじめとする西側諸国はインチキだとして認めていません」》(屋山太郎氏)

 前出の鳩山家に詳しい関係者が、苦笑交じりに言う。

「鳩山家は、それほどソ連=ロシアの世話になってきたということです。ロシア軍によるウクライナ侵攻という事態が発生しても、だからこそロシアを擁護しようとするのでしょう。普通の人には理解できないかもしれませんが、鳩山家とロシアの深い関係を間近に見ていると、驚くことではありません」

 かつてのヨーロッパでも、ナチスドイツに理解を示した層はいた。だが、そうした人々は全て、歴史の審判を受けた。

 ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ(67)は『日の名残り』(ハヤカワepi文庫)で、ナチスに理解を示したイギリス人貴族の没落を描いた。

 鳩山氏の言動にも、同じような審判が下ってもおかしくない。いずれにしても、現在の立憲民主党がどれほど努力を重ねても、こうした“前科”が有権者の頭に思い浮かぶ。これでは“旧民主党アレルギー”は、いつまで経っても消えない。

デイリー新潮編集部

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