「出前館」創業者が自叙伝に書かなかった転落人生 収監逃れのための「借金」踏み倒しと「パトロン」

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男女の関係にあるパトロン

 実は、罰金2000万円の半分は花蜜氏自身で用立てたと見られ、残りは福岡にある運送会社社長による援助だった。花蜜氏は運送会社社長に1000万円を無心し続け、納付期限当日の朝まで泣きついている。

 運送会社社長によると、仕方なく1000万円を融通したという。後日、年10%の利息、返済期限は1年後という借用書を交わしたものの、花蜜氏はあの手この手で引き延ばし続け、連絡すら寄越さなくなった。

 花蜜氏と交渉しても埒が明かないため、花蜜氏の「パトロン」に会うと、

「パトロンは花蜜さんのことを“ビジネスパートナーであり、男女の関係にもある”と説明した。“1000万円を代わりに返してほしい”とお願いすると、“私も彼に4000万円を貸していて、あまり余裕がない”との返事でした」

 このパトロンは、花蜜氏には自分以外にも親密な女性がいて、“恋敵同士”でトラブルになっていると明かしたそうだ。

 愛想を尽かした運送会社の社長は、昨年11月、福岡地裁に貸金請求訴訟を起こした。一度も法廷に姿を現さなかった花蜜氏には、すぐさま1000万円の支払い命令が言い渡されている。

「週刊新潮」2022年3月31日号「MONEY」欄の有料版では、運送会社社長の訴えと花蜜氏の弁明を詳報する。

週刊新潮 2022年3月31日号掲載

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