アンガ「田中卓志」 ゴールデン初MCに立ちはだかる壁 いずれやってほしい長寿番組といえば?

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 ついにアンガールズの田中卓志(46)がゴールデン帯の番組MCに昇格する。4月24日スタートの「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ)という冠番組だ。田中が“キモキャラ”で話題となったのは今や昔。最近、業界では“インテリ芸人”と評価されているという。大いに期待したいところだが、日曜21時という放送枠が心配されている。

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 田中のゴールデン初MCに対して、テレビ業界では期待の声が大きいと言うのは、民放ディレクターだ。

「『いよいよ!』『楽しみ!』といった声が多いですね。彼はああ見えて国立広島大学工学部の卒業。様々な知識を身につけており、幅広いジャンルの話ができると評価が高いんです。特に野球や紅茶、海苔などに詳しいですね」

「呼び出し先生タナカ」は、様々なジャンルにわたるゲストが生徒としてタナカ先生に呼び出され、“一斉テスト”に挑戦させられる教養バラエティだという。彼のキャラクターにも合っているかもしれない。

「フジテレビなので、『平成教育委員会』や『クイズ!ヘキサゴン』のような形式の番組になるんでしょう。池上彰の番組をテスト形式にした感じかもしれません。扱うネタやテーマはもっとバラエティ寄りで、どこまでお勉強テイストが入るかがポイントになるでしょう」

「平成教育委員会」はビートたけし、「ヘキサゴン」は島田紳助の番組だった。田中にそこまで務まるだろうか。

日曜夜9時という鬼門

「どういう先生を演じるかは未知数です。また、クイズ番組のMCができるのか、上手いのかもわかりません。今、オードリーの若林正恭が『潜在能力テスト』(フジ・火曜20時)でMCを務めていて評価を上げています。田中がそれに続く新MC芸人になれるか、注目されています」

 ところが、大きな問題があるという。

「日曜夜9時という放送枠です。フジも視聴率三冠王だった頃には、関西テレビ制作ではあるものの、漫才ブームを牽引した『花王名人劇場』(79~90年)や、『発掘!あるある大事典』『同II』(96~07年)がありましたが、『あるある大事典II』が納豆ダイエットのデータねつ造問題で打ち切られた後は、紆余曲折、死屍累々といっていい感じですね」

 その後のフジの日曜夜9時枠は、「メントレG」(07~08年)、「エチカの鏡~ココロにキクTV~」(08~10年)というバラエティ番組を続けた後、10年10月からドラマ枠に変更。「マルモのおきて」(11年4月期)という大ヒットを生み出したことはあったが、再びバラエティ枠に戻り、13年4月スタートの「全力教室」は1年で終了。14年4月スタートのインタビュー番組「ワンダフルライフ」は半年、同年10月スタートの「オモクリ監督」も1年しか持たなかった。

 15年10月からの単発番組枠を経て、16年4月に再度ドラマ枠となったものの、17年10月から単発枠に逆戻り。19年1月にバラエティ枠となって「アオハル(青春)TV」を放送したが8カ月で終了。19年10月より単発番組を放送し続けてきた。その上……。

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