【ウクライナ侵攻】NHK編集局幹部が急に「BBCやCNNを目指せ」…内部から失笑のウラ事情

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ウクライナ侵攻が始まってから増えた

「ニュース時間中にBBCやCNNなどが同時に中継しているようなネタがあれば、声をかけあって突っ込む努力をしてほしいと思う」

「BBC、CNNと競合していけるよう力を結集してほしいと思う」

 ある幹部職員が呆れて語る。

「ウクライナ侵攻が始まってから、原さんだけでなく上層部は、BBC、CNNにえらくご執心です。侵攻開始のタイミングで、ウクライナ国内にクルーすら出していなかったくせに、命がけの中継を敢行している彼らに比肩したいなんて、どの口が言うのでしょう。あれは報道を指揮する上層部として、あってはならなかった判断ミスなのです。2月11日に外務省がレベル4の『邦人退避勧告』を出した時点で、原則として人を入れないという暗黙のルールを作ってしまった結果、民放2社にも完敗する赤っ恥をかいてしまった」

 戦争が始まって1週間くらい経ってくらいから、西部の都市リビウにクルーを出すようになったが、

「じゃあ、あの時の判断は何だったんだって、誰だって思うでしょう。視聴者から高い受信料をいただいているんだから。安全を確認しながらもっとギリギリの取材を展開できたはずなんです」(同前)

「外交の安倍」を支えたプロパガンダ機関

「そもそも、彼らは過去の行状についてどう思っているんですかね」とモノ申すのは、別の幹部職員である。

「今の報道担当理事、報道局長、記者主幹はみんな、安倍政権時代に官邸キャップや政治部長など政治部内の要職についていた人たちです。2012年の第2次安倍内閣発足から、2016年に山口県長門市で安倍さんがプーチン大統領と会談するまで、NHKは『外交の安倍』に利用され続けました」

 当時、安倍政権はプーチン大統領にへつらい続ければロシアと平和条約が締結できるという甘い見立てで動いていたが、

「そんな安倍さんの希望的観測を垂れ流し続けていた“戦犯”こそが、今の上層部なんです。彼らは安倍政権の対ロ外交を全面的に肯定し、バックアップしてきた親ロシア派だった。あのとき、国際社会でプーチンがどのように評価されているか深く考えようともしなかったくせに、今更、恥ずかしげもなくウクライナ側に立って、プーチン叩きの番組やニュースを指揮している姿に呆れますよ。彼らが勝手に憧れているBBCやCNNは、一貫してプーチン政権の独裁的な政治手法に警鐘を鳴らしていました」(同前)

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