昭和の大横綱「大鵬」に流れるウクライナの血 父親はハリコフ市出身の「コサック騎兵」だった
昭和の大横綱、第48代横綱の大鵬幸喜(本名・納谷幸喜)には、ウクライナの血が流れていた。
平成25(2013)年1月、72歳で鬼籍に入った大鵬。その父、ボリシコ・マリキャンは、現在、ロシアに侵攻されているウクライナ第2の都市、ハリコフ出身だということが明らかになっている。
昭和35(1960)年の初場所で20歳の新入幕ながら11連勝と大活躍し、「大鵬」の名を一気に知らしめると、「白系ロシア人(支配する共産主義を“赤”として、当時でいう反体制派を意味する)との混血ではないか」などと、にわかにその出自についてマスコミが騒ぎ出す。...