大越健介キャスターの評価が一変 「報ステ」高視聴率連発とライバルとの闘いへの影響

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実力を発揮

「例えば同じ情報番組であっても、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレ朝)はやや伸びていますが、日本テレビの『ZIP!』や『スッキリ』などバラエティ寄りの番組は苦戦しています」

 何が違うのか。

「主な視聴者層が若者や女性の番組は、ウクライナネタはむしろ嫌われているようです。彼らにとっては、ロシアの問題など対岸の火事なのかもしれません。新型コロナとは違って、学校や職場で話題になりにくいこともあるでしょう。とはいえ、東京キー局としてのプライドもありますから、扱わないわけにはいきません」

「報ステ」はなぜこれほど伸びたのか。

「『報ステ』のターゲットは、M2(35~49歳の男性)とM3(50歳以上の男性)、つまり帰宅した働く男性です。ウクライナ問題は職場や取引先との話題のためにも、知っておかねばなりません。そして、大越さんです。やはりNHKの看板報道番組『ニュースウオッチ9』のキャスターであったことは大きい。ロシアとウクライナの問題に、わかりやすく、かつ、鋭く切り込んでいきます。しかも非常に親しみやすいタヌキ顔です。悲惨なニュースでも、あの顔がどこか安心感を与えていることもあるでしょう」

 現在の「ニュースウオッチ9」のメインキャスター・田中正良氏は、大越氏の安定感には及ばない。

慌てる日テレ

「今回の視聴率アップに、大越さんは大きく貢献していると言っていいでしょう。心なしか番組内での大越さんの表情もほぐれてきたように思います。テレ朝社内はゴタゴタが続いているようですが、大越人事については間違っていなかったと、幹部は胸をなで下ろしていると思います」

 15%台、3度目の正直とでも言うべきか。

 一方、ザワついているのがライバルの日本テレビだという。

「実は21年度(21年4月~22年3月)の年度視聴率も、王者・日テレと追うテレ朝の戦いは激化しています。全日とゴールデンの2冠は日テレで間違いないようです。しかし、プライム帯で両者は並んでいる状態なのです。プライム帯といえば、『報ステ』が放送されている時間帯です。日テレの『news zero』もウクライナ問題で数字を上げていますが、『報ステ』には及びません。このまま『報ステ』の高視聴率が続くと、テレ朝が1冠を奪うかもしれません」

デイリー新潮編集部

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