小泉進次郎元環境相が本会議中に読んでいた“謎のメモ”の正体 議題とは関係ない内容が

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3月3日の衆議院本会議での出来事

 このところ目立たないが小泉進次郎代議士は、かつては総理候補ともてはやされ、党随一の人気を誇っていた。選挙となれば応援演説の依頼が殺到。街頭には多くの聴衆が押し寄せた。

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 ケチがつき始めたのは2019年、環境大臣に任命された頃からだろうか。国民の意識啓発のためという名目でレジ袋を有料化した政策には、いまなお反発が強い。この時期には、“気候変動問題はセクシーに”等、意味不明な発言も連発したため、評価は急降下。

 さらに先の総裁選では河野太郎氏を担ぎ出し、「小石河連合」で挑んだものの、大敗を喫してしまい、存在感は一気に薄まった。岸田政権では、総務会長代理というあまり目に付かない役職を命じられ、最近はニュースに登場する機会もめっきり減ってしまっている。

 そんな小泉氏、3月3日の国会を覗いてみると、意外にも、活発に動く姿があった。いや、活発すぎると言ってもいいかもしれない。

 本会議中にもかかわらず、議場内をうろうろし、同僚議員と雑談し、机に戻ったら戻ったで、手書きのメモとにらめっこ。

「謎のメモ」の中身とは?

 緊迫するウクライナ情勢に目を向けているのか。あるいはワクチン接種の遅れを憂慮しているのか。

 メモを覗いてみると、

「顧問 甘利 会長 小泉 幹事長 赤間」

 小泉会長? 何の話なのか?

 政治部記者が読み解いてくれた。

「実は4月から、自民党神奈川県連の会長に就任することが決まったのです。本来なら選挙ですが、彼以外誰も立候補せず、自動的に決まりました。このまま消えないために、話題が欲しかったのでは」

 「甘利」は言うまでもなく甘利明元幹事長。「赤間」は赤間二郎代議士。いずれも神奈川県を地元とする議員。

 つまり手書きのメモの正体は、役員人事案とすればわかりやすい。さらに確認すべくカメラを向けると、こちらに気が付きメモを裏返しにされてしまった。

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