史上最悪の韓国大統領選 「薄毛対策」「ゴルフ代値下げ」…低レベル過ぎる公約リスト

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 自民党もパッとしないが、弱小野党もあの体たらく。日本の“民主主義”に愛想を尽かす向きも少なくなかろうが、彼方を見よ。海を越えた隣国では、公約の叩き売りに罵倒合戦と、日本に生まれた幸運を実感する、史上最悪のお笑い大統領選が展開されている。

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 片や相手方を「頭が空っぽの空き缶」「獣」と罵り、片や「豚」「寄生虫」と蔑む……。

 あるいは、一方が「バカ」と嘲れば、他方は「コソ泥」と悪罵する……。

 これ、子どもの喧嘩ではない。

 歴とした独立国家、それも世界で第10位のGDPを誇る“先進国”のトップを決める選挙なのだ。

 3月9日の投開票に向けて最終盤に入った韓国の大統領選。彼の国の大統領は任期5年で再選は禁止されるため、現在の文在寅(ムンジェイン)大統領は今年の5月で退任する。その後任を決める戦いだ。

 選挙は事実上の一騎打ち。与党の左派「共に民主党」の李在明(イジェミョン)候補(57)と、保守派の最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユンソクヨル)候補(61)がデッドヒートを繰り広げている。

有権者も呆れ…

 京畿道の前知事である李氏は、貧しい家の出身で中学校に進学できず、工員から弁護士、そして政治家となった叩き上げ。一方の尹氏は、名門・ソウル大を卒業して検事になり、現政権で検事総長まで上り詰めたエリートである。

「選挙は史上まれに見る大激戦となっています」

 と、韓国在住のジャーナリストが解説する。

「昨秋までは尹候補が10ポイント以上も引き離し、政権交代は濃厚と見られていましたが、そこからスキャンダルや選対の内紛が発覚し、評価を落とした。投開票まで1週間を切った時点でも、支持率は拮抗し、蓋を開けてみるまでは勝敗はわからない状態です」

 そんな戦いだから、さぞ国民の関心は高いかと思ったら、実際はシラけ、あるいは「リンゴ選挙」と呆れられている、と言うのは、さる韓国ウオッチャーだ。

「韓国ではリンゴのことを『サグァ』と言いますが、これは謝罪を意味する『謝過』と同じ発音。要はスキャンダルが次々発覚し、両候補が謝罪ばかりしている。それに呆れて有権者が“今年は随分とリンゴが豊作だな”と皮肉交じりに嘆いているのです」

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