FA移籍も期待外れ、ドラ1は二人…巨人、今年活躍しないとクビになりそうな6投手の実名

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6人目は…

 左腕の中継ぎといえば、戸根千明(29)も今年は正念場だ。14年のドラ2位で入団すると貴重な左の中継ぎとしてルーキーイヤーには46試合に、翌年も42試合に登板。だが、それ以後は故障との戦いが続いた。19年は開幕1軍こそ果たしたが、相次ぐケガで頻繁に戦線を離脱。9月に左肘遊離軟骨の除去手術を受けると、以降はリハビリに専念している。一昨年は、シーズン開幕直前に行われた練習試合で、右ふくらはぎの張りを訴え開幕1軍から漏れ、開幕後も2軍の公式戦に登板しなかった。結局、入団以来初めて1軍登板なしに終わってしまう。

 勝負をかけた昨季は2年ぶりに1軍登板を果たし、4年ぶりの勝利投手にもなった。しかし終わってみれば29試合の登板で2勝0敗1セーブ、防御率4.82と微妙な成績に終わった。今季は首脳陣の信頼を勝ち取り、僅差の場面でマウンドを託されることができるかがカギとなるが、その前にまずは高い与四死球率を下げないと話にならない。

 高木も戸根も、もし過去2シーズンのような成績なら戦力外通告がかなり近づくだろう。もしそうなった場合でも、経験豊富な2人を他球団が欲しがることも考えられる。高木は落差の大きいチェンジアップが武器で通算与四球率3.2という制球力が魅力。戸根は右打者への投球に課題が残るものの、昨季の対左打者の被打率が1割3分5厘という点はかなりのアピールポイントだ。2人とも出番がないようなら、早ければシーズン途中でのトレードもありえる。

 また、桜井、鍬原に太田の3人は23~28歳とまだ若い。潜在能力もかなり高いので環境を変えれば大化けする可能性も残っている。だが、その前に激しいサバイバルを勝ち抜いて1軍に定着することが必須だろう。果たして誰が生き残るのか、それとも全滅してしまうのか。注目したい。

上杉純也

デイリー新潮編集部

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