自民党青年局長が2度目のスピード離婚となるか 妻は社長令嬢…“政略結婚”破綻の裏側

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「脅しと言われても仕方ない」

 この弁護士は誰あろう、かつて「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)に出演していた住田裕子(ひろこ)氏だった。

「妻側は小倉さん親子からの嫌がらせで精神的苦痛を受けたとして、離婚に際し5千万円を払うよう要求してきました。衆院当選に妻が貢献し、将来的に得られる収入から計算した結果の金額だそうですが……。難病を患う小倉さんの母が妻と会ったのは結納と顔合わせの際のたった2回と聞いていますし、小倉さんからすれば夫婦間の諍いはなかった上に、話し合いすらしていない状況で弁護士が出てきてしまった。青天の霹靂でした」(同)

 文春の記事内でも妻の弁護士なる人物が、

〈請求金額の五千万円は、離婚に際しての慰謝料ではなく財産分与です〉

 とコメントしている。

 離婚問題に詳しいフラクタル法律事務所の田村勇人(はやと)弁護士によれば、

「婚姻期間が短く、同居もしていないとなると財産分与が認められる可能性はゼロに近いです。また、財産分与にあたり将来の収入は考慮されません。選挙での当選は本人の資質によるものが大きいと思われるので、この請求は脅しと言われても仕方ありません」

なぜ、取ってつけたような離婚理由を持ち出すのか……

 しかも、その住田弁護士は、週刊文春が発売された当日に辞任してしまったという。当の住田氏に尋ねるも、

「代理人を辞した立場から申し上げることは差し控えたいと思います」

 と逃げの一手。前出の後援会関係者が続ける。

「結局、奥さんが離婚したいという理由はよくわからない。念願だった政治家の妻になったものの、経済的な面を含め、理想と違ったと感じたのかもしれません。奥さんはフジテックのエレベーターを使ってほしいと小倉さんの支援者らに売り込んでいましたが、思ったより売れなかったのか……」

 当の妻は、

「弁護士に聞いて下さい」

 と言うが、住田氏に代わり就任した弁護士も、

「本件に関する取材には一切対応いたしかねます」

 と書面で回答。

 もう一方の当事者である小倉氏を直撃すると、

「先方は私が多摩市出身という“嘘”が離婚の一因だと主張されています。でも多摩市に生後住んでいたのは事実ですし、総務省にも公選法上の問題はないと確認済みです。妻とは出身地について話したことすらないのに、なぜ取ってつけたような離婚理由を持ち出すのか、全く不可解なんです。私に足りない点を直接指摘してもらえれば変える努力をするつもりでしたが、いまは会って話すことすら阻まれているので……」

 そう言って口を閉ざしてしまった。

週刊新潮 2022年2月24日号掲載

ワイド特集「豹変す」より

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