浜辺美波、清原果耶、高畑充希、黒木華……人気女優の「冬ドラマ」が総崩れのナゼ

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ありえない設定

「もともと月9の後の放送というのも、分が悪いと言わざるを得ません。視聴者は2時間続けてドラマを見るのは大変です。さらに、後出しジャンケンでスタートした『となりのチカラ』が初回から2桁を維持しています。こちらが毎週見るドラマに入ったため、『ドクターホワイト』ははじかれたのかもしれません」

 他の作品が弱いのはなぜか。

「どれも共感できない、設定がありきたり、もしくはありえないという作品だから、視聴者からソッポを向かれているのでは」

 好調の「DCU」と「ミステリと言う勿れ」だって、ありえない設定と言える。そもそもドラマってそういうものでは?

「『DCU』の阿部の安定感、そして、いかにもお金をかけてる感。『ミステリと言う勿れ』の出来の良さ、菅田の演技力に、視聴者は共感してしまいます。それに比べると、他の作品はどうしても見劣りしてしまいます」

 具体的な敗因とは?

「高畑はこれまで、朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK)以来、コケたことのない視聴率女王でした。『ムチャブリ』と同じ水曜ドラマ枠で放送された『過保護のカホコ』(17年)や『同期のサクラ』(19年)も高視聴率でしたが、共通していたのは脚本が遊川和彦さんだったこと。今期、遊川さんは『となりのチカラ』に取られてしまいました。『ムチャブリ』は脚本が弱いと言わざるを得ません」

「カムカム」の影響

 今期は大御所・岡田惠和が『ファイトソング』を書いている。

「朝ドラ『おかえりモネ』で主演した清原の民放初主演ドラマですが、“モネ”同様、主役としてもインパクトに欠けます。相手役の間宮祥太朗(28)のミュージシャンぶりもハマっていません」

 黒木の「ゴシップ」については、デイリー新潮「黒木華『ゴシップ』で感じる既視感 演技は良くても視聴率は右肩下がりのワケ」(1月27日配信)で“暗い”と報じたが、

「やっぱり暗い。黒木の演技はしっかりしているものの、演じている主人公の感じが悪いですね。『妻、小学生になる』に至っては、設定があり得ません。殺人容疑で指名手配された医師が逃亡しつつ真相を明かすという『逃亡医F』も同様でしょう」

 さらにこんな原因もあると分析する。

「プライム帯ドラマに影響しないと思われていた朝ドラの健闘です。『カムカムエヴリバディ』(NHK)は脚本もよくできていますし、上白石萌音(24)、深津絵里(49)、川栄李奈(26)のヒロインリレーも見事です。3世代のヒロインを半年で描くために、見逃せば時代が変わっていたりする。録画やネット配信での視聴率も高いそうです。会社帰りの女性が夜に『カムカム』を見ていたら、民放のプライム帯ドラマなど見てもらえませんよ」

デイリー新潮編集部

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