5年間で2億9000万円分の切手を横領…立川郵便局員の大胆すぎる手口が判明
立川郵便局(東京都立川市)に勤務していた50代の総括課長が2016年4月から2021年9月にかけて約2億9000万円分の切手を横領したとして、1月27日付で日本郵便を懲戒解雇になった。大口顧客が持ち込んだ未使用の年賀はがきなどを切手に交換する際、水増ししていたと報じられている。それにしても金額があまりにも大き過ぎる。特別な手口を使ったのか。日本郵便に聞いた。
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書き損じや未使用の年賀はがきは、郵便局で切手などと交換できる。その場合、本来は複数の担当者ではがきの枚数を確認することになっている。
ところが、立川郵便局では手間がかかるという理由で、問題の総括課長1人に任せていたというのだ。それにしても、5年間で2億9000万円分のはがきを水増しすれば、すぐにバレてしまいそうだ。
「大口顧客とは、年賀はがきなどを印刷した上で販売しているお客さまです」
と解説するのは、日本郵便広報室の担当者。
「年賀状の季節が終わると別のはがきや切手に交換するため、1回に100万枚を超える交換請求をいただくこともあります。そのため高額になることも珍しくありません」
通常年賀はがきは1枚63円。仮に100万枚とすると6300万円になる。100万円、200万円分の水増しをして、その分を持ち帰っても怪しまれなかった、というわけである。
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