埼玉立てこもり事件 容疑者から「エアガンを買い取って」と頼まれた… 知人が明かす借金生活

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「エアガンを2千円でいいから買ってくれないか」

 埼玉県ふじみ野市の民家で、散弾銃を持った渡辺宏容疑者(66)が医師の鈴木純一さん(44)らを人質に立てこもり、医療関係者3人が殺傷された事件。渡辺容疑者を知る人物がその素顔を明かした――。

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 今回の事件のきっかけは、渡辺容疑者が埼玉県ふじみ野市の自宅で介護していた母親(92)が病死したことだった。その後、担当医だった鈴木さんや治療スタッフを呼びつけた渡辺容疑者は凶行に及んだのだ。

 渡辺容疑者は、20年ほど前まで東京・江戸川区の都営団地で、まだ元気だった実母と2~3歳くらいの子供と同居していた。妻と思しき外国人風の女性も出入りしていたという。当時を知る団地住民は、

「よく借金取りが訪れて、ドアには蹴られた跡が残っていた。ある時、渡辺容疑者が“エアガンを2千円でいいから買ってくれないか”と言うので応じたら、電気代が払えると喜んでいた。いつしか子供の姿も見なくなったので、奥さんが引き取っていったのかなと思いました」

 二人だけになった渡辺容疑者と実母は、10年ほど前から埼玉県内を転々とする。

「彼は家のポストに極真会館のシールを貼り、拳には空手だこがあって強面の印象でしたが、普段は日雇い仕事をやるような作業着姿で、所沢の物流会社に勤めていると……。介護中心の生活で定職に就けず、頼みは母親の年金だけと言っていたね。家賃の保証会社に40万円を滞納し、強制執行で追い出されたこともあった」(地元の不動産関係者)

 2月3日発売の「週刊新潮」では、渡辺容疑者の狂気を生んだ母親との“密着ぶり”を物語るエピソードについて詳報する。

週刊新潮 2022年2月10日号掲載

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