W杯代表の練習地変更の背景に「アパホテル」 客室からピッチが丸見えでスタメン情報が漏洩か

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スタメン情報が漏洩?

 ことは昨年10月12日に遡る。今回と同じく、ホームの埼玉スタジアムでオーストラリア戦が催された当日である。

 この日の朝、コーヒー片手に新聞を繰っていたチーム関係者は目を疑った。

 記事に書かれている“予想スタメン”が、機密事項のはずである今夜のスタメンとドンピシャだったのだ。

 むろん予想が的中することはある。しかし、このとき森保ジャパンは、秘かに司令塔の柴崎岳を外し、新鋭の守田英正と田中碧を抜擢するという新機軸を打ち出すつもりだった。

 それが当てられた。

 もっと信じられない符合があった。森保監督は、長年親しんでいた〈4-3-2-1〉というフォーメーションを捨て、初めて〈4-3-3〉の採用を決め、非公開で練習を重ねていた。

 それもビンゴだった。

 誰かが記者に情報を漏らしたとしか思えない。犯人捜しが始まろうとしたとき、驚きの原因が判明した。

 隣りに建っている50階建ての「アパホテル&リゾート東京ベイ幕張」の客室からピッチが丸見えだったのだ。竣工は29年前で、こちらの方が“先住民”。アパに罪はない。むしろ日本サッカー協会がどうしてこんなところに練習場を作ったのか、首を傾げてしまう。

 記者たちは今回の合宿でもホテルを予約していた。しかし、直前に“練習地変更”が知らされると、我先にとキャンセルしたという。

週刊新潮 2022年2月3日号掲載

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