プロ野球“風物詩”の練習に意味があるのか…「キャンプ&自主トレのなぜ」に専門家の答えは?

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お決まりのように話題になるのは

 いよいよ2月1日に迫ったプロ野球のキャンプイン。各球団でルーキーは新人合同自主トレを行い、それ以外の選手についても自主トレの様子が多く報道されている。しかし自主トレやキャンプ初期に関しては、とにかくランニングなどの走るメニューについてフォーカスされることが多い。今年についても、以下のような見出しでその様子が報じられている。【西尾典文/野球ライター】

・育成2位柳沢大空「1位になれました」楽天恒例の新人シャトルラン(1月10日付日刊スポーツ)

・ソフトバンク1位風間はタフな男 新人合同自主トレのシャトルラン支配下トップ(1月13日付西日本スポーツ)

・【巨人】育成1位・鈴木大和が1500m走歴代トップを記録「足の選手なので」…新人合同自主トレ)(1月16日付スポーツ報知)

 しかし、当然ながらこのようなランニングメニューの優劣がシーズン中の成績に直結するわけではない。キャンプが始まるとお決まりのように話題になるのが「投げ込み」、「特打」、「特守」といったメニューだ。注目のルーキーや主力選手がブルペンで投げた球数、フリーバッティングでのスイング数と柵越えの数は、もはやキャンプの“風物詩”と言っても良いだろう。また、時には監督自らがノックバットを握り、主力選手や期待の若手にノックを打つケースも見られる。

戦える体を作る

 ただ、果たして、こうした練習は本当に必要なのだろうか。プロ野球選手がユニフォームを泥だらけにしてボールに飛びつく様子は画になることは確かだが、実際の試合でそのようなプレーが多いとは思えない。

 昔からキャンプの間に鍛えることでシーズンを通じて戦える体(体力)を作るということもよく言われるが、シーズン中にトレーニングを怠れば、筋力が低下することは明らかで、キャンプ中に無理に追い込む必要性はないという考えがあってもおかしくないだろう。

 では、専門家は、これらの練習について、どう見ているのか。

「キャンプではどうしても全体練習の時間が長くなるので、そのために自主トレの期間にも走っておく必要があるということだと思います」

 そう話すのは、広島県東広島市にある野球専用のトレーニングジム「Mac’s Trainer Room」で代表を務める高島誠氏だ。高島氏はオリックスとメジャーリーグのワシントンナショナルズでトレーナーを務めた経験を持つ野球指導のスペシャリストで、今年も20人の現役プロ野球選手をはじめ、多くの選手の自主トレも手掛けている。

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