「バイキング」の後継番組MCは誰? 「今くら」は打ち切り テレビ「4月改編」最新情報

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女性をターゲットに

 楽しくなければテレビじゃない、と謳っていた全盛時に比べて社内の雰囲気も悪くなるばかり。

「明るい話題は綾瀬はるかが久しぶりにフジで見られることでしょう」

 と冒頭のプロデューサー。

「4月からの月9『元彼の遺言状』に主演します。原作は女性弁護士が主役のミステリーですが、綾瀬はTBSに育てられたという思いが強く、フジの連ドラ主演は14年ぶりになります。2桁視聴率は最低限の目標でしょう。また、木曜22時の枠で土屋太鳳主演のドラマが予定され、水曜22時にも新たにドラマ枠ができる。ネット配信ではバラエティーよりドラマの方がよく見られるため、枠を増やしたのです」

 もっとも、フジテレビの最大の懸案は坂上忍がMCを務める昼の情報番組「バイキングMORE」の後継だった。その内容について、フジテレビ関係者が囁く。

「番組名は変更になる可能性がありますが、『Dress Up!』という仮タイトルで、女性向けの情報バラエティーを予定しています。F2層と呼ばれる35歳から49歳の女性をメインターゲットにその時々のホットな話題を取り上げるというものです」

 肝心のキャスティングは、

「現状では佐野瑞樹アナと山崎夕貴アナが進行、パーソナリティーが日替わりの形式になりそう。タレントがメインMCにならないのは制作費を抑えるためといわれていて、うちの苦しい台所事情が図らずも露呈してしまっている。早くも局内では“大丈夫か”と不安の声が聞かれます」(同)

 フジテレビの広報は、

「改編情報に関してはお答えしておりません」

黒船「Netflix」に対抗できず

 テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏がテレビ界の変化をこう説明する。

「かつてのフジテレビには“がむしゃらになんでもやっちゃえ”といった雰囲気があって最高によかった。でもいまはそれがトーンダウンしてしまい、寂しい限りです。他局にも焦燥感が滲み出ています。Netflixという黒船が来航し、その打開策として個人視聴率などを基準に、スポンサーが求める視聴者層にターゲットを絞った番組作りが増えてきました。このことがより一層テレビ離れを加速させたのではないでしょうか」

 各局が浮沈をかけて、いくら工夫をこらしても、いずれ「改編」そのものがニュースにならない時代がやってくるかもしれない。

週刊新潮 2022年1月20日号掲載

特集「テレビ界に異変 マル秘『4月改編』で見る『勝ち組』『負け組』の裏事情」より

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