日ハム「新庄監督」新春インタビューの“高額ギャラ”にスポーツ紙記者が漏らした本音

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「いくらなんでも法外だ……」。昨年末、スポーツ紙の日ハム担当記者たちは、口々に不満を漏らしたという。彼らが元旦号向けに新庄剛志監督に申し込んだインタビューで、提示されたギャラは10万円。“BIG BOSSフィーバー”にあやかりたい各紙は呑まざるを得なくなり……。

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報知は原監督よりも大きな扱い

 毎年、スポーツ紙は元旦号で、球界大物の新春インタビューを掲載する。例年はそれぞれのバックにいる球団、例えば東京中日スポーツならば中日の監督や選手を中心に取り扱うのだが、今年は違った。各紙横並びで、新庄監督のインタビューを大きく掲載。スポーツ報知は、原辰徳監督が1ページだったのにもかかわらず、3ページという破格の扱いだった。ある社の記者が振り返る。

「監督就任から続く新庄さんの型破りなパフォーマンスに大きな注目が集まるなか、外せないと考えてしまった。そんな我々の足元を見られてしまったわけです」

 通常の囲み取材ではなく、このような時間と場所を設けて行うインタビューの場合は、ギャラが発生するのが球界のならわしだ。ギャラは球団をかまさず、直接本人の懐へ入る。特に新春インタビューの場合は、「いつもお世話になっていますという“お年玉”的な意味合い」(前出・スポーツ紙記者)も含まれるという。そもそも、そんな金銭のやり取りがあるなかで、取材する側とされる側の適切な関係が維持できるのか甚だ疑問だが、それはさておくとしても、10万円という額はいくらなんでも高すぎる。

「球界一の大物である原監督ですら、こんな高額なギャラは支払われません。大抵、監督クラスが3万円、選手クラスは1〜2万円というのが相場。栗山英樹前監督の時は3万円でした」(同)

1組たったの20分

 しかも今回は独占どころか、単独取材でもなかった。希望する社が集まり、2社ずつ20分という短い時間でインタビューは行われた。

「前半の組が時間をオーバーしてしまい、最後の方は5分くらいしかもらえなくなるトラブルも起きた。さすがにそれでは記事は書けないということで、後日、改めて彼らには追加取材の場が与えられたらしいですが、それもわずか10分程度の時間だったとか。一部の一般紙もインタビューに加わったので、監督はたった2、3時間、取材に応じただけで、数十万のギャラを得たことになります」(スポーツ紙デスク)

 新庄監督のマネージメント会社の社長に確認すると、「(10万円は)事実です。金額は新庄監督ではなく、私が決めました。忙しいスケジュールを縫って作った時間だったのでタイトな日程になってしまいましたが、取材を受けた社から不満があったという話は一切聞いていません」とのことだった。

 世間では、サービス精神旺盛なイメージがある新庄監督であるが、影ではこのようにせっせと金儲けに勤しんでいるのである。さらに新庄監督は、元日の「芸能人格付けチェック! 2022お正月スペシャル」(テレビ朝日系列・ABCテレビ制作)をはじめ、12月30日から1月3日まで5日連続で6番組にはしご出演。それだけでも数百万円の稼ぎになったであろう。

「まだ何一つ結果を残していないのに、パフォーマンス一本だけでこんなにもてはやされている姿には、徐々に疑問の声が上がり始めています。先日の古巣・阪神に対して行った前代未聞の提案についても、ブーイングが上がりました」(同)

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