日本史の専門家が語る「鎌倉殿の13人」の見どころ 「頼朝役の大泉さんに期待」

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内ゲバの殺し合い

 頼朝の死後、2代将軍・頼家の時代に、義時ら13人の家臣は合議制を敷く。これが鎌倉殿の13人だ。

「腐敗した朝廷政治を倒し、質実剛健な武家社会を築いたと肯定的に捉えられてきた鎌倉幕府ですが、最近の研究では印象が異なります。幕府を支えた13人は、むしろ内ゲバで殺し合うヤクザ同士のような関係ではないか、と。今回のドラマでも、血で血を洗う権力争いを軸にした北条家の勃興が描かれると思います」

 メディア文化評論家の碓井広義氏はこう語る。

「今作は三谷さんにとって『新選組!』『真田丸』に次ぐ3作目の大河ですが、幕末や戦国時代と違い、中世は視聴者にとってなじみが薄い。しかし、それゆえに“予測不能”な展開を存分に堪能できるはずです。また、片岡愛之助さん、中村獅童さんといった歌舞伎役者や、舞台経験の長い俳優がこれほど多くキャスティングされた大河は初めて。三谷さんのシナリオは自由度が高く、アドリブにも寛容なので、どんな化学反応を起こすか楽しみです」

 笑いと涙と企みに満ちた「人間ドラマ」に乞うご期待といったところか。

週刊新潮 2022年1月13日号掲載

ワイド特集「光と影の『人間ドラマ』」より

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