「加藤あきら」側近が仕掛けた「五洋インテックス」乗っ取り劇の内幕 「レスリング界のドン」も登場

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相談役

 バブル華やかなりし頃、「仕手筋」が証券市場を席巻した。なかでも名を馳せたのは、「誠備グループ」を率いた相場師、加藤あきら(※「日」の下に「高」)氏だった。いまは亡き、その大物仕手筋の側近として知られた田久保利幸氏が乗っ取ったとされるのが、カーテンなどのインテリア専門商社「五洋インテックス」(本社・愛知県小牧市)である。

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 19年4月下旬、五洋インテックスの臨時株主総会で大脇功嗣(こうじ)社長が解任された。同社の松田篤実社長室付によると、

「大脇社長の解任劇では、田久保さんが裏で糸を引いていたのは間違いありません。彼が連れてきた増資引き受け先の会社などが臨時株主総会開催を求めたのです。大脇社長は異議を唱えたものの、アッと言う間に解任が議決されました」

 そもそも、田久保氏はなぜ、五洋インテックスに狙いを定めたのか。

「当社はずっと赤字続きで上場廃止寸前に追い込まれていました。そのため、経営コンサルティング会社に資金繰りの相談をしていたのですが、そこの顧問を務めていたのが田久保さんでした。新規事業に活路を見出そうと10年10月、田久保さんを“相談役”として迎え入れた。当初、大物仕手筋の右腕だった過去は知りませんでした」

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