「漫才ってアニメにはならないんですよ」 ハライチ岩井が『ワンオペJOKER』の宮川サトシと熱く語り合う

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《岩井勇気×宮川サトシ対談 その1》

 昨年末のM-1グランプリでは敗者復活戦から決勝に勝ち上がり、披露したネタでも大きな話題を呼んだお笑いコンビ、ハライチ。そのボケ担当でネタ作りも担う岩井勇気さんは今、芸人以外にもエッセイの執筆、ゲームの原作・プロデュース、漫画の原作、俳優とジャンルを超えた活躍をしている。最新エッセイ集『どうやら僕の日常生活はまちがっている』も、6万部を超えるヒットとなっている。

 そんな岩井さんが「ぜひお会いしてお話してみたかった」と熱望した、漫画家・漫画原作者の宮川サトシさんとの初対談が実現した。お笑いのこと、日常の面白がり方、初小説のことなど大いに語り合った。(全2回の1回目。後編を読む。)

第一印象を間違えた岩井

岩井勇気(以下、岩井):僕がMCをしていた番組『あの子は漫画を読まない。』(BS日テレ)に宮川さんがゲスト出演して下さったとき、僕は宮川さんのことが気になったんです。話している内容が単純に面白いし、話し方も面白い。それに笑いのツボも自分と同じだろうなって。

宮川サトシ(以下、宮川):ありがとうございます。あの日は、原作を僕が務めている漫画『宇宙戦艦ティラミス』(以下『ティラミス』)を岩井さんが以前ラジオで褒めて下さったことに、絶対お礼を言わなくては……!と決めていて、収録終わりに話しかけたら、「あ、うっす。お疲れ様でした」って、全然僕にピンときていませんでしたよね(笑)。

岩井:失礼な話ですが、宮川さんと『ティラミス』がすぐに結びつかず、話しかけられた瞬間は言葉が入ってきただけで……。何秒か後に「あの人『ティラミス』の人か!」って気がついたのですが、今から急ハンドル切って「『ティラミス』めちゃめちゃ好きです!!」と言いに戻っても最初のリアクションは取り返せないので、諦めました(笑)。

宮川:最初に気がつかなかったことがバレますもんね(笑)。

岩井:『ティラミス』はアニメを見たときに、状況設定の巧みさに驚いて、すげー面白い!って感動しました。どうやって考えているんだろう?と。それに、去年の8月から僕が原作を担当した漫画『ムムリン』の連載が始まったこともあって、ずっとお話ししたいと思っていました。

宮川:とても光栄です。僕も岩井さんにお聞きしたいことがたくさんあって、メモに書き出してきたくらいで(笑)。

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