「芸能人格付けチェック」はGACKT不在でも高視聴率 他局も絶賛のツボを全て押さえた“作り方”

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1問あたり40分!

「YOSHIKIはじめお茶の間の人気者から、ちょっとだけ嫌われているタレントまでを一同に揃えたキャスティングは見事でした。今やどこにでも出てくる感のあるBIG BOSSこと日ハムの新庄剛志監督も正月番組にはお似合いですし、柔道の兄妹金メダリスト、阿部一二三・詩選手も仕込んだ。“日本のHIROMI”チームでは、芸能界一のバイプレーヤーと言ってもいいヒロミを郷ひろみと組ませた。藤原紀香や観月ありさが不正解を重ねて“映す価値なし”となったのを見て、溜飲を下げた視聴者もいるでしょう」

 キャスティングの妙は、春と秋に放送される特番の「格付け」にも言えることだ。

「ただし、正月向けに変えている部分があるんです。春と秋の『格付け』は3時間の放送ですが、正月は4時間です。しかし、いずれもチーム数は7つと変わらなければ、出題も6問と変わらないのです」

 4時間も放送して6問しかなかったのか。

「つまり『格付け』の正月版は、春秋の特番よりも“ゆったり”と放送しているんです」

 単純計算で1問あたり40分も費やしていることになる。

偉大なる茶番

「お正月は、みんなテレビにかじりついているわけではありません。お節やお雑煮に舌鼓を打ちながら、のんきに家族と会話もしているわけです。めまぐるしく場面が変わるテレビなど見ていられる状況ではないのです。一家団欒やトイレなど、少し目を離しても場面が変わっていないことに視聴者は安心し、チャンネルを変えずに済むわけです。『箱根駅伝』だってそう。いくら正月とはいえ、2日と3日、朝7時から午後2時まで脇目も振らず画面にかじりついている人などそうはいません」

 ほろ酔いで「あれ? 今、青学どうなってる?」なんて感じである。

「実は通常放送でも“ゆったり”を実践している番組があります。『ポツンと一軒家』(テレ朝/ABCテレビ制作)や『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日テレ/中京テレビ制作)です。テレビから目が離せない、だけでは数字は取れないのです」

「格付け」はじめ「ポツン」も「オモウマい店」も、キー局制作でないところが面白い。

「ローカル局だからこそ、昔の番組作りを踏襲できているのかもしれません。正月の『格付け』こそ、『紅白』に代わる偉大なる茶番に変わる可能性もあります」

デイリー新潮編集部

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