「芸能人格付けチェック」はGACKT不在でも高視聴率 他局も絶賛のツボを全て押さえた“作り方”

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 テレビ朝日の正月名物となった「芸能人格付けチェック!2022お正月スペシャル」(ABCテレビ制作・17:00~21:00)が今年も元日に放送され、高視聴率を記録した。65連勝中ながら今回は不在のGACKT代わって、YOSHIKIが十分に役割を果たした。前半の視聴率が11・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)、後半が20・1%と、昨年よりもやや落としたものの20%台をキープ。この強さはどこから来るのか。

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 ちなみに、昨年の元日に放送された「格付けチェック」は、前半13・4%、後半22・8%だった。今年は前半で1・8ポイント、後半で2・7ポイント下げたことになる。やはり65連勝中で番組を支えてきたGACKTの不在が影響したのか。民放プロデューサーが解説する。

「GACKTの連勝記録は確かに番組の目玉でしたが、65連勝はちょっと当てすぎの声もありましたからね。YOSHIKIが全勝で視聴者の期待に応えてくれたので、GACKTが今年出演しなかったことはそれほど大きなマイナスにはなっていないと思います。昨年の視聴率が良かったのは、コロナ禍による在宅率が高かったからでしょう。ですから、昨年と今年の視聴率に大差はないと考えていいと思います」

 昨年の大晦日、NHKの「紅白歌合戦」が惨敗、日本テレビの「絶対に笑ってはいけない」に代わる新番組「笑って年越したい!笑う大晦日」も惨敗。そんな中、「格付け」だけは安定した数字が取れた。なぜか。

変わらない強さ

「番組コンセプトが変わらないからでしょうね。近年は各局とも、よりコア層(13~49歳)を重視するようになり、彼らに番組を見てもらおうとする番組作りが進みました。それを鵜呑みにした『紅白』は、演歌歌手を減らして若者向けの出演者を集めましたが、史上最低の視聴率となりました。一方、『格付け』も『箱根駅伝』(日テレ)もやや落としたとはいえ、高視聴率を上げています。同じことをやる番組は強いんです」

 コア層を求めることは誤りだった?

「年末から正月にかけては、コア層をターゲットにしても数字は稼げないということです。年末年始の日本人は、『紅白』を見て年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞いて、初詣に行き、お節料理をつまみつつ一盃やって、お雑煮も食べるわけです。美しき様式美と言っては言い過ぎかもしれませんが、偉大なる茶番、もしくは型を楽しんでいるわけです。そんな中、テレビ番組だけが変化しても、お茶の間では受け入れられません」

 そのため「格付け」は変わらなかったということか。

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