源氏物語は「処世術の実用書」、徒然草は「終活本」 古典文学の新しい楽しみ方とは

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 千数百年の昔から脈々と読み継がれてきた古典文学は、日本人の叡智の宝庫でもある。終活や組織内でのサバイバル法を指南し、読む者の心身を解毒する――悠久の時を経て、令和を生きる我々にも示唆を与えてくれるのだ。そんな古典文学の新しい読み方を紹介する。

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“人生100年時代到来”といわれる中、“老害”“長生きリスク”が指摘される現代ニッポン。700年近く前に書かれた「徒然草」は、そんな風潮を先取りするかのようだ。リアルな老醜を描き出すとともに、より良く人生を全うするための真の知恵を授ける「終活本」でもあった。...

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