東京V「永井秀樹」前監督のパワハラ認定 体調不良の選手を続出させたハラスメントの中身

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 Jリーグは12月24日に開かれた会見で、東京ヴェルディ・永井秀樹前監督(50)のハラスメント行為を認定。村井満チェアマン(62)が「クラブに対して罰金100万円及びけん責」の処分を科すことを発表した。デイリー新潮ではこれまで2度に亘り、名門クラブで起きていた永井氏のパワハラについて報じてきた。選手たちが体調不良を訴えるほどだった、その中身とは――。

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 ラモス瑠偉(64)、三浦知良(54)、前園真聖(48)、武田修宏(54)ら、リーグの歴史に名を刻む数々の選手がプレーした東京ヴェルディ。クラブの出身者でもある永井氏が監督に就任したのは、2019年7月のことだった。

 チームとしては近年、J2で低迷する名門クラブの再建を監督に託したという思いがあったのだろうが、結果は真逆のものになった。

「チーム内の雰囲気は近年でも最低だったそうです。現に、永井監督が就任してから、3名の選手が体調不良でチームを離脱しています」(スポーツ紙記者)

 一人目はいくつかのクラブを経て、東京ヴェルディに加入したある選手。21年半ばから練習を欠席していた。

「チーム内の関係者には『サッカーを辞めたい』とまで話していました。永井さんの指導はとにかくねちっこかった。練習前のミーティングが1時間以上に及ぶことはザラでした。しかも、試合でミスした選手の動画を切り取っては繰り返し再生し、『ラモス瑠偉ならこんなプレーはしない』、『武田修宏も手を抜いたりしていなかった』と怒鳴り散らすんです」(同)

 事実上の“永井独裁体制”だったという。被害にあった選手は他にもいる。

「2020年に永井監督の肝いりでヴェルディに加入した選手も被害者の一人です。21年シーズンが始まる前のテストマッチで監督との意見の食い違いが明らかになると、練習時にも声を掛けられることはなくなりました。それもあって、2月末から3月の初頭にかけて精神の不調を訴え、最終的にはチームから3週間ほど離脱していました」(同)

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