TOKYO発表のロゲIOC前会長 五輪改革を手掛けた潔癖な仕事師だった【2021年墓碑銘】

スポーツ

  • ブックマーク

カードを手に「トーキョー」

 五輪の招致活動が過熱化するなか、ジャック・ロゲIOC前会長は、招待を受けて候補地を訪れなかった潔癖な人物だったという。サマランチ氏、バッハ氏に挟まれて存在感は薄かったが、ロゲ氏が行った五輪改革とはいかなるものだったのか。

 ***

 2020年の五輪開催地を決める投票が行われたのは、13年9月、ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会。「TOKYO 2020」のカードを手に、「トーキョー」と発表したのが、当時のIOC会長、ジャック・ロゲ氏である。...

つづきを読む