「ミス・ユニバース」タイ代表が物議 セクシー衣装で立つ“位置”が王室侮辱になるワケ

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 12月12日にイスラエルで開催された「第70回ミス・ユニバース世界大会」をめぐり、タイで思わぬ波紋を呼んでいる。同国の代表が公式ポスターとして発表した写真が「国旗侮辱罪」に当たる恐れがあるとして、警察沙汰になっていたのだ。

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 日本からは渡邉珠理さんが代表として出場した今回の「ミス・ユニバース」。“微笑みの国”ことタイの代表は、アンチリ・スコット・ケミスさん(22)だった。厳しい国内選考を勝ち抜いたアンチリさんは、大会本番に先立ち、エージェントを通じて複数枚の公式写真をFacebookやInstagramなどのSNSに公表していた。

 問題になったのは、そのうちの一枚だった。王冠を頭にしたアンチリさんは、赤白青の三色からなるタイ国旗を右肩に掲げ、同じく三色のデジタルアートのような国旗の上で、毅然と立つポーズをとった。背景にはタイの首都バンコクの中心部を流れるチャオプラヤ川、仏教寺院、さらに航行する船や3輪バイクの「トゥクトゥク」など、バンコクの名物が描かれている。アンチリさんがまとうのは、赤一色の衣装。腰と胸の部分が大きく開いており、豊かな胸が想像できるデザインとなっている。

 この公式ポスターに、下院法律・司法・人権委員会の元顧問であるソンティヤ・サワスディー氏(61)が噛み付いたのだ。さも国旗を足で踏みつけているような構図は、国旗の尊厳をうたった「国旗法」に違反しているというのだ。

 さらには、こうした国旗の使用についてエージェントは正式な許可を取っていたのか確認したいとし、セクシーな衣装も若者に悪い影響を与えかねないなどと、バンコク警視庁に告発したのだ。

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