長澤まさみとW主演……JRAのCMに大抜擢された「見上愛」って誰?

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SMAPのほとんどが参加した

「明らかに若い女性を狙ったCMでした。しかし、そればかりではいけないと思ったのか、92年から93年にかけて登場したのが健さん(高倉健)で、競走馬を育成する牧場主を演じました」

 94~95年には、真田広之、時任三郎、中井貴一が登場する。なんだか、現在放送されている三菱UFJ信託銀行のCM(こちらは、真田広之、中井貴一、柳沢慎吾)みたいなメンツだ。

「JRAと三菱UFJ、どちらのCMもドラマ『ふぞろいの林檎たち』(TBS)を意識したキャスティングと言われています。JRAは当時の視聴者が成人して馬券を買えるようになった頃にCMに起用し、50代になった今は資産運用を、というわけです」

 98~99年年にはキムタクが登場する。

「初めて20代の男性が起用されました。彼の人気はもちろんですが、96年にはSMAPの森且行がオートレースに行ってしまったことも意識したかもしれませんね。01年のプロモーションキャラクターは馬でしたが、草なぎ剛、香取慎吾は声で出演しました。さらにSMAP唯一の競馬ファンという中居正広は、05年から06年にかけて出演しています」

 SMAPの4人が競馬に関わったわけだ。

 2000年は緒形拳と松嶋菜々子が父娘で競馬を楽しみ、03~04年には競馬ファンの明石家さんま、07年には織田裕二が起用された。

現在は朝ドラキャストだった

 こうして振り返ってみると、現在放送中の高畑、土屋、葵、松坂、柳楽、中川の6人編成は少し多すぎやしないだろうか。

「17年から19年までは高畑、土屋、松坂、柳楽の4人でした。この時、一部でNHKの朝ドラキャストではないかと話題になったんです。高畑は『とと姉ちゃん』、土屋は『まれ』のヒロインですが、柳楽は『まれ』で土屋と共演し、松坂は『わろてんか』のヒロインを務めた葵の夫役でした」

 人気者を集めたら、たまたまそうなったのでは?

「20年から、この4人に葵と中川が加わったわけです。中川は『なつぞら』でヒロインを務めた広瀬すずの夫役でしたからね、間違いなく朝ドラを意識したキャスティングだと思います」

 JRAはそういう話題性も求めるわけだ。話を見上に戻すと、他のメンツに比べればまだまだ知名度は低い。関係者が驚くのも当然である。

「所属事務所のナベプロは、かつては沢田研二や森進一、小柳ルミ子を擁した歌謡王国でした。しかし現在は、ネプチューン、中山秀征、恵俊彰などお笑いMCや、イモトアヤコ、ハライチ、ハナコ、四千頭身といった中堅お笑いの事務所といったイメージが強い。ホームページを見ると、女優では御年90の久我美子、草刈民代くらいしか売れてる人は見当たりません。ですから彼女は、事務所にとって希望の星。その魅力を見出したJRAも、彼女こそ“HERO IS COMING.”のHEROになり得ると感じたのかもしれません」

 JRAのCMに21歳で起用されるのは最年少だ。今後の活躍に期待しよう。

デイリー新潮編集部

2021年12月19日掲載

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