新庄監督、錦鯉・長谷川…“愛されるおじさん”の共通点は? 憎めないキャラを構成するものとは

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 シーズンに先駆けて開幕した、新庄劇場。北海道日本ハムファイターズの“ビッグボス”に就任後、新庄剛志さんはド派手なパフォーマンスで注目を集め続けている。

 来年1月で50歳。2千万円かけたという真っ白な歯に、美容整形を施した顔はとても若々しい。とかく「おじさん」が生きづらい時代ながら、どこ吹く風と言わんばかりに奔放な発言を重ねている新庄氏。「優勝なんか目指さない」「日替わりで女の子を変えて遊びたい」「調子が悪い時は遊びに行きなさいと選手にも伝える」。現役時代から目立ちたがりの選手として有名だったが、まだヤンチャぶりは健在のようだ。

 それでも笑って許されるのが、ビッグボスのすごいところ。いや、笑って許されるよう、陰で努力を重ねて結果を出してきたからだろう。現役時代は練習嫌いと言われていたが、実はチームメートが帰った後に一人でトレーニングに励んでいたという。ベストナイン選出は3回、ゴールデングラブ賞受賞は10回。オールスターでは2度のMVPを獲得している。つい先日も、肉体改造に成功した姿をインスタでお披露目。選手に対して自らがまず手本を示したと話題になった。

 我が道を行く破天荒な人かと思いきや、意外とあざといタイプなのかもしれない。チームを売り込むためにバラエティ番組にも積極的に出演し、ぶっ飛んだ発言をしてネットニュースを騒がせる。何を言えばマスコミが切り取るか、彼なりの勘があるに違いない。でも打算的な印象に転ばないのは、「憎めなさ」という武器があるからだ。自己顕示欲が強いのは確かだが、画面を通して伝わってくるのは「笑ってもらいたい」「楽しんでもらいたい」というサービス精神。それはお茶の間だけでなく、選手やマスコミに対しても変わらない。底抜けに明るいパーソナリティーと、素直すぎるリアクションに笑い、気づけば彼のことを好きになっている。故・野村克也監督をして「お前は悔しいくらい可愛い」と言わしめたビッグボス、人たらしっぷりはさすがである。

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