日ハム・新庄流の容赦なきリストラはこれからが本番 クビの西川らに続く標的はすでに戦々恐々 その共通点とは?

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今年4月11日に起こった出来事

 それでは、この3選手のみで新庄監督の大ナタ断行は終了なのか。

 どうやら、そうではなく、実はこれからが“本番”なのだという。チーム内には今回こそリストラ候補から外されたものの複数の「要注意選手」がまだ残されており、新庄監督や稲葉GMらは彼らをリストアップしたまま目を光らせつつ、プレーだけでなく性格に至るまで、あらゆる面において継続的にチェックしていくという。

 ある球団関係者はこう明かす。

「象徴的な出来事として挙げられるのは今年4月11日に起こった“差別発言”問題でしょう。その日、選手たちが試合前、ベンチ前に集まって気合を入れながら円陣を組む様子が球団の公式Twitterに投稿され、その中心で声出し役の万波中正外野手が他の選手から『日サロ行きすぎだろ、お前』と茶化されるシーンが映し出されていました」

 万波は父親がコンゴ出身。この動画は人種差別を連想させる行為として大問題へと発展し、すぐに削除された。

「チーム内では、問題のシーンの中で人種差別的発言をした選手だけでなく同調してゲラゲラと笑っていた複数の選手たちも同罪とみなされており、すでに球団側も人物の特定を済ませている。この動画騒動でマークされた選手たちに加え、過去に“中田一派”として名を連ねていた選手らも『要注意リスト』に入れられ、新庄監督や首脳陣、稲葉GMの監視対象となるそうです」

「要注意リスト」入りした選手たち

 とにかく新庄体制ではチームの和を最重要視しているようだ。要注意リスト入りした選手に今後も改善の余地がないとみなされれば、球団側はたとえ来季のレギュラーシーズン中であっても容赦なく「ノンテンダーFA」とする方向性まで固まっているとされる。

「要注意リスト」入りした選手たちは、こうした新庄監督らの方針にすっかり縮みあがっているという。前出の関係者は、さらに次のように続ける。

「“クビ”になった西川が素行と態度の悪さを問題視されていたことが球団内で話題になり、『次は自分かもしれない』と危機感を口にしている中堅選手も複数いる。くだんの問題動画の中で笑っていたある選手なんて、妙にいい人ぶりをここ最近急にアピールするようになり、新庄監督や稲葉GMにもゴマをすろうと躍起になっている始末です。ただ、新庄監督も稲葉GMも勘の鋭い人たちなので、そういう姑息な態度はすぐに見透かされる。かえって逆効果かもしれませんね」

 新庄監督になってチーム内にはびこっていた悪しきムードは一掃。チーム内の雰囲気もいい方向へガラリと変わるのは間違いないが、次のリストラ候補たちにとっては、正念場となりそうだ。

デイリー新潮編集部

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