日ハム・新庄流の容赦なきリストラはこれからが本番 クビの西川らに続く標的はすでに戦々恐々 その共通点とは?

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Netflix「イカゲーム」を思わせる展開

 果たして次は一体誰が“標的”になるのだろうか――。今、日本ハムのチーム内では、選手たちがこのように陰で囁きあっているという。世界を席巻したNetflix「イカゲーム」を思わせる展開だが、チームのタクトを握る新庄剛志監督と稲葉篤紀GMのコンビの胸の内とは?

 事の発端は球団側が11月16日に海外FA権を取得している西川遥輝外野手、国内FA権を取得している秋吉亮投手、そして大田泰示外野手の3選手に対し、来季の契約を提示せず、自由契約としたことだ。

 これら人事については、「ビッグボス」こと新庄剛志監督が自らの就任に伴い、稲葉篤紀GMとともに大ナタをふるってチーム再建のための大変革を断行した、と見られている。変革の手始めとして3選手は「選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダー(保有権放棄)とすることを選択した」(稲葉GM)とのやや一方的な感のある説明によって事実上の戦力外通告を下されたというわけだ。

 西川には新リードオフマンとして巨人が白羽の矢を立てているとされる。大田に対してはMLB挑戦を表明した鈴木誠也の穴を少しでも埋めたい広島(大田の出身地球団でもある)と、右の大砲獲りが急務となっているDeNAとが、それぞれ獲得に興味を示し水面下で動いている。一方、秋吉に至っては現時点で関心を抱く球団すら現れていない。

3選手がクビとなった本当の理由とは?

 かつて日本ハムでコーチも経験した球団の重鎮OBは次のように解説する。

「稲葉GMが3選手について『ファイターズとの再契約の可能性を閉ざすものではない』とコメントしていたが、これはあくまでもキレイごとに過ぎない。実際に大田は出演したラジオ番組で球団から公式発表の当日に保留手続きを行わないと有無を言わせぬ形で通達されたことを暴露しており『3選手と協議した結果』という稲葉GMの説明とは大きく矛盾する」

 つまり、

「彼ら3選手は解雇。なぜ、そうなったかと言えば、今季年俸で2億4000万円の西川、1億3000万円の大田、5000万円の秋吉がいずれもチームの若返り路線にフィットせず、費用対効果にも見合わないと判断されたからだ」

 もっとも、西川に関しては、こんな意外な理由も囁かれているという。

「チーム内での素行や態度の悪さですよ。新庄剛監督のもとでは、そういう面も大きなネックとみなされ、西川はドラスティックな“新庄式リストラ”の対象となったと聞いている。それに彼は、昨夏の暴力騒動発覚で退団へと追い込まれた中田(現・巨人)とツルんでいたこともありましたからね。巨人がかねて尊大で横柄な態度で知られた中田を獲得したことに驚きましたし、さらに今回も西川に食指を伸ばすあたりなかなかですが、他の球団は慎重にならざるを得ないというのが本音みたいです」

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