ヤクルトが「板野友美」関係の報道を封殺 背景に高津監督の“選手への配慮”が

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「奥さまに一言」で騒動

 こうしたヤクルト側のメディアに対する警戒姿勢は、シーズンに入っても続いた。

 ヤクルトが巨人と激しく2位の座を争っていた6月、高橋は今季初めて1軍登録。だが、調子に波が生じ、リーグ戦終盤の10月まで登録と抹消を繰り返した。

「そのせいで球団から、高橋と板野に関する記事を書かないよう内々の通達までありました。さらに記者は他の主力選手も含めて“コロナの感染防止”という理由で、取材できないことが多かったのです」(同)

 そして11月11日、またも板野が絡む騒動が起きる。

 高橋はその日、クライマックスシリーズ第2戦に先発し勝利を収めた。ちょうど神宮球場には板野とタレントの出川哲朗が観戦に来ており、試合後のヒーローインタビューでフジテレビのアナウンサーが高橋に「奥さまに一言」と水を向けたのだが、これがまずかった。

「高橋は板野に手を振って『(妻は)宝物です!』と声を張り上げました。この掛け合いに球団広報が反応したんですよ。今度はフジが板野と出川を球場に案内してダシに使ったとばかりに『締めてやる!』と、凄い憤りようでした」(関係者)

 運動部記者が言う。

「日本シリーズでは、監督が囲み取材にさえ応じてくれない場面がありました。記者団の抗議で多少は改善されたものの、どのみち予想される残り試合はあとわずか、時すでに遅しという状況でしたね」

 このあたり、ヤクルトOBで野球解説者の川崎憲次郎氏の見解では、

「高津監督は私の2年先輩なのに“高津さん”とは呼ばせてもらえず、これまで“たかっちゃん”で通しています。威厳でもって説くのではなく、あえて選手と同じ目線で話し、やる気を出させる監督です。選手のための環境づくりとそこからの人づくりをまず考える、今の時代に合った理想的な指導者だと思いますよ」

 なるほど、メディアサービスよりも身内の結束を重んじる以上、冷淡な取材対応も仕方ないということか。

「監督は、ミーティングの終わりに必ず『絶対、大丈夫!』と一言添えるので有名。やはり何より、監督と選手の絆を重視する人なんです」(同)

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