立民代表選、不発に終わった「泉健太包囲網」… 小川淳也は決戦投票に残る気満々だった

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薄氷の勝利の先に

 泉氏は自分が党の代表になるのは、まだ早いんじゃないかという葛藤を抱えてきました。しかし代表選出後の演説ではそれを振り切るようにこう訴えました。

「47歳の新しい船長に就任をいたしました。若すぎるということはございません!」

 野党勢力が政権交代の受け皿として認められるかどうかは、日本政治の行方を左右します。しかし党内基盤の脆弱な泉氏が結束を保ちながら、党の姿勢や体質を変えて、支持のウイングを中道・保守層まで広げられるのか、極めて厳しい道のりなのは言うまでもありません。この薄氷の勝利が立憲民主党にとって吉と出るのか、凶と出るのか。我々国民も見守っていく必要があります。

青山和弘(あおやま・かずひろ)政治ジャーナリスト
1968年、千葉県生まれ。東京大学文学部卒。92年、日本テレビ放送網に入社し、94年から政治部。野党キャップ、自民党キャップを歴任した後、ワシントン支局長や国会官邸キャップ・解説委員を務める。与野党を問わず幅広い人脈を持つ。本年9月からフリーの政治ジャーナリスト。

デイリー新潮編集部

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