「カムカム」「おかえりモネ」も高評価なのに数字が伸びない 原因は視聴習慣が変わった説

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NHKプラスが視聴率を下げた

 朝ドラが全話平均で20%に届かなくなったのは、昨年後期の「おちょやん」からだ。

「同じ杉咲主演の『恋です!』が配信では2位なのに、『おちょやん』の視聴率は一度も20%を超えることはありませんでした。続く、今年前期の『おかえりモネ』の平均16・3%は、ここ10年で最低でした」

「おかえりモネ」には“りょーちん”ことKing & Princeの永瀬廉がSNSでも大人気だった。にもかかわらず、視聴率は伸び悩んだ。

「ジャニーズファンは配信で見ていたのでしょう。現在放送中の『カムカムエヴリバディ』も“王子”ことSixTONESの松村北斗が人気ですが、これまでの視聴率は『おかえりモネ』よりもさらに低い。25日の放送ではヒロイン・安子(上白石萌音)の父を演じる甲本雅裕が亡くなり、ネット上でも話題になり最高視聴率を記録しましたが、それでも17・2%に過ぎませんでした。本来なら20%超えでもおかしくなかったはずですよ。こちらも配信で見られていると考えられます」

 とはいえ、NHKは元々CMとは無関係だ。

「そこが民放ドラマの配信とは異なります。NHKの場合、これまでもNHKオンデマンドでは、受信料とは別に有料で朝ドラが配信されていましたが、昨年4月からNHKプラスという配信サービスが始まりました。受信料を払っている人なら、過去1週間分の朝ドラが無料で見られるようになったのです。つまり、民放のCM付き配信が無料で見られるのと同じような状況なのです。今や8割以上が受信料を支払っていますから、多くの人が利用しているはずです」

 そのため朝ドラの視聴率も変わったというのだ。

「最近までテレビマンにとってネットは敵でした。ところが今や、“地上波コンテンツで他のネットコンテンツをブチ負かせ!”というまでに勢いづいています。決して地上波が弱かったわけではない、と自信を取り戻しつつあります」

デイリー新潮編集部

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