巨人、ルーキーが1年で“自由契約”に…「大量育成契約」は“目的外使用”の指摘

スポーツ 野球 2021年11月23日

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大きな波紋を呼んだ発表

 レギュラーシーズンは3位に沈み、クライマックス・シリーズではファイナルステージでヤクルトに1勝もできずに敗退した巨人。シーズン終了直後に原辰徳監督と新たに3年契約を結び、コーチ陣の入れ替えを行うなど、既に来季に向けて動き出しているが、“ある発表”が大きな波紋を呼んでいる。今季、支配下契約を結んでいた12人もの選手を一斉に自由契約とし、育成選手として再契約する見込みだという。

【投手】
田中豊樹(2019年オフに日本ハムから移籍)、鍬原拓也(17年ドラフト1位)、横川凱(18年ドラフト4位)、井上温大(19年ドラフト4位)、伊藤優輔(20年ドラフト4位)、堀岡隼人(16年育成ドラフト7位)、沼田翔平(18年育成ドラフト3位)

【内野手】
香月一也(14年ドラフト5位)、ウレーニャ(19年オフに入団)、平間隼人(19年育成ドラフト1位)、増田陸(18年ドラフト2位)
【外野手】
伊藤海斗(19年ドラフト6位)

潜在能力の高さに定評

 この12人の中には、怪我を理由に一度育成契約となりながらも、今年8月に支配下に復帰したばかりの鍬原拓也や、ルーキーの伊藤優輔などが含まれている。伊藤は11月1日にトミー・ジョン手術を受けており、来季中の復帰は難しいという事情はあるとはいえ、社会人から入団したルーキーがわずか1年で自由契約となるのは異例だ。

 しかし、巨人の育成選手を巡るニュースは、これで終わりではなかった。11月18日には、山下航汰が球団からの育成選手としての再契約のオファーを断り、他球団での支配下契約を目指して、自ら自由契約となることを選択したことが明らかになったのだ。

 山下は、群馬の健大高崎から18年の育成ドラフト1位で巨人に入団。1年目の開幕早々から二軍で結果を残して、19年7月に支配下契約を勝ち取った。同年は、ルーキーながらイースタン・リーグの首位打者に輝いている。2年目となる昨季は右肘痛に苦しみ、リハビリに専念するために今季から再び育成契約となっていた。もともと潜在能力の高さには定評があるだけに、山下の獲得に乗り出す球団が出ることが十分考えられる。

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