オリビア・ニュートン=ジョン、なぜ今叙勲? 原則70歳以上というナゾの慣例が原因

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 こういっては失礼だが“なぜ今なのか”との印象は拭えない。先ごろ政府が発表した「秋の叙勲」の受章者たち。外国から選ばれた人々の中には、懐かしきスターの名がちらほらと見受けられるが、その受章理由を探ってみると……。

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 各界の功労者を讃える春秋叙勲は、例年4月と11月に政府が受章者を発表し、今年の秋は4036名となった。著名人では俳優の橋爪功(80)や脚本家の大石静氏(70)らが栄誉に輝いたが、内閣府が公表した受章者名簿を読むとカタカナばかりの欄が目に入る。

 いわゆる「外国人叙勲」の人々で、今回選ばれたのは124名。中でも目を引くのは、歌手で俳優のオリビア・ニュートン=ジョン(73)に旭日小綬章、メキシコの覆面レスラーで“ミル・マスカラス”ことアーロン・ロドリゲス・アレジャノ(79)に旭日双光章が授与されたことだろう。

 オリビアといえばレオタード姿で歌った「フィジカル」は日本でも強烈な印象を残し、マスカラスも馬場や猪木と対戦してプロレスブームを牽引した。とはいえ、二人の活躍は1970年代から80年代にかけての「昭和の時代」。名簿に書かれた受章理由も“日本との友好親善に寄与”などとそっけなく、なぜ「令和」の今にその栄誉を讃えるのかという疑問は増すばかりだ。

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